「剣城!つーるぎ…」 「んだよ、暑苦しいな」 俺はそんな二人のやり取りを横目でちらっと見る。天馬は剣城が大好きなのかさっきからずっとべったりくっついている。 (嫌なら、嫌って言えばいいのに) 剣城も天馬が好きなのだろう。頬を赤く染めて天馬と一緒にいる。 俺は自分のピンクの髪をかきあげると俺の横にいる拓人が「あいつら、仲良いな」と嬉しそうに言ってきた。 「そうだな、剣城もなんだかんだで天馬大好きだからな」 くすっと笑ってやると拓人も頷く。 「剣城……は、なんでそんなに可愛いんだろう」 「は、は?」 天馬がにっこり笑って剣城に抱きついた。もちろん剣城は顔が真っ赤だ。俺は見てられなくなり、「あーあ」と手のひらで自分の目を覆う。 「お、お前の…ほうが、可愛い……だろ」 「つ、剣城……」 拓人はそんな二人を真剣な眼差しでじぃっと見ている。俺は不思議に思い拓人に「心配なのか?」ときいてみる。 「いや、可愛いな……と思って」 「後輩だから、仕方ないだろ」 「最近まで剣城を可愛いなんて思うことないだろうなって思ってたんだが」 「俺もだよ、」 「やっぱり、後輩は可愛いな」 拓人がにっこり笑う。 (いや、お前の方が絶対可愛いだろ…) 密かにそう思って頬を赤らめる。 「そんな可愛いこと言うと……俺が剣城にデスソードしちゃうから」 「な……に、言ってんだよ」 「優しくする、よ?」 と天馬は剣城の頬にちゅっと可愛らしくキスをした。剣城は「バカ…だろ」とうずくまっている。 「……」 拓人はそんな二人をまだじぃっと見ていた。 「なぁ、もうそろそろ剣城の為にも練習再開しないか?」 俺は拓人にそう告げると「そうだな」と返ってきた。 「よし、頑張ろう」 俺は拓人の方を向く。 ちゅっ そんな可愛らしい音がした。 (……は?) 何が起こったかわからずに目を見開くと拓人が頬を赤らめて笑った。 「一回ぐらい……自分からしてみたかったんだ、ふ 深い意味はな、い…」 あわあわと笑う拓人に俺は我慢出来ずに抱きしめた。 「ら、らんま……る?」 「今日は我慢出来そうにない」 耳元で囁くと拓人はボボッと剣城みたいに真っ赤になって瞳いっぱいに涙が溢れた。 「さぁ、練習だ」 拓人を離して笑う。 「いじ…わる」 優しい音がしました (ちゅっ、は恋を叶えるおまじない) ---------- 一応、蘭拓+(天京)のつもりです…… 甘々で若干下ネタ……に なってますでしょうか…!(泣) なってたら嬉しいです!! ほっぺにちゅってする天馬 良いですよね← 素敵なリクエストありがとうございました またよろしくお願いします! 110820 |