「つーるぎ、みーつけた!」 後ろから抱きしめられる。 いつもの松風のふわっとしたにおいが俺を包む。 「剣城は良いにおいがするね」 「……は?」 「剣城のにおい好き、」 くんくん、と犬のようににおいを嗅んですりすりしてくる松風。 (嫌いじゃ、ない) 「く、くすぐってぇよ……」 「くすぐったい、でしょ」 「んだよ……」 「べーつに?」 ふふふ、と笑う松風の手をつねる。 「い、いたいよ」 それでもにこにこへらへらする松風。 「どうしたの?」 「何でもねえよ」 「何だよー、つるぎ」 「お前こそ、何だよ」 「俺は剣城と一緒にいたいだけ」 恥ずかしいことを平気で言ってくる。 素直で純粋な松風。 (俺は素直になれない) 「好き、だよ」 ふいに耳元で呟かれる。 驚いて松風の方を向くとにこっと笑った。 「剣城が好きだよ」 「……ば、ばかやろ………何言ってんだよ」 「だって、本当だもん」 松風は少し頬を赤らめた。 俺は顔が真っ赤だ。 「剣城は?」 「な、何……言って」 「俺のこと、好き?」 首を傾げてくる松風は可愛らしかった。 素直になれない、 (俺は、こいつが……こいつのことが) 両想いのはずなのに (素直になりたいのになれないなんて) ---------- はじめて剣城と天馬をかきました、 私的に京天でも天京でも……おいしい 二人なのですが……こ、これは 天京ですかね……微妙だなぁ…… 一応、天京天とか言ってみたり…… |