「なぁ、石狩」 「ん?何だ」 ふいにグランドで腰を下ろした俺に星野が話しかけてきた。 「座っていいか」 「え、いいんじゃないか?座っても」 「違う、お前の上に」 ん?聞き間違えたかな……?と思って苦笑する。 「何言ってんだ……お前」 「す 座りたいんだよ!文句あるか?!」 「な、ないが……」 デレ期か?と首を傾げるとすぐに星野が俺の膝の上に座ってきた。 「……」 「……星野?」 「な、何」 「いや……どうしたんだ?」 「別に……」 俺ははぁとため息をつくと星野を後ろから抱きしめる。 「い 石狩……何して、」 「何かあったなら話せよ」 頭も撫でてやると星野は頬を赤らめた。 「べ、別に……石狩には、関係ない」 「何だ何だ?また吉良あたりと喧嘩したんだろ?」 「ぐ、ぅ……」 あ、これは泣き出すな。 つか図星か、 「吉良も悪いがお前だって悪い」 「わ、わかって…る、けど」 「大丈夫だ、吉良ならすぐに許してくれるさ……な?」 それを言うと星野がくるりっと後ろを向いてきた。 星野は涙をボロボロ流して俺を上目遣いでじぃっと見つめてくる。 (な、なな……) 「ゆ、許して……くれ、かな」 「お…おう、大丈夫だ」 「あ、あぃ…ありがと」 ばっと正面から抱きしめられる。 「ほほ…星野」 ああ、心臓の音は聞こえてないだろうか。不安だ。 「今日も仲良いな……お前ら」 くすっと笑う一乃。だが、周りはまるで俺を睨んでいるかのよう。(と、いうかみんな星野大好きなんだろうな) 「は、あ いや その……」 「石狩……」 後ろから聞こえた不機嫌そうな吉良の声。 (はぁ、本当に全く……) どうしたもんだか、 俺だってお前が好きだったりする (抱きしめられるなんて思わぬハプニング) ---------- 雷太と星野くん うん、つんつんな星野くん可愛い 友達の((以下省略 おめでとう!! |