「青山、先行くよ」 一乃が着替えている俺に声をかけた。 「ああ、じゃあな」 そう言って手を振ると一乃も「ばいばい」と手を振り返してきた。 「あ、星野もばいばい」 「ああ」 一乃と入れ替わりで入ってきた星野はどうやらシャワーを浴びてきたみたいだ。 髪の毛が濡れている。 「青山はシャワー浴びないの?」 「まぁ……すぐ家帰るし」 「えー、汗でベトベトしねーの?」 「別に」 星野は「ふーん」とタオルで頭を拭き始めた。 (何だろう、この感じ……) いきなり胸がドキドキしてきた。 普通は女子と二人きりで、とか……さらにシャワーを浴びてきてならわかる。 今、一緒にいるのは星野だ。 (星野にドキドキするか……?普通……) 「なぁ、青山」 肩をふいに掴まれてビクッと驚くと星野も目を見開いた。 「ぁ……な、何?」 「え、ああ……明日、朝練ある?」 「明日は一軍もないらしいから……二軍もないって一乃が言ってたけど…」 「ふーん、そっか」 星野が目を細めて「サンキュー」と言う。 (首筋……やわらかそう) じっと星野を見ていると彼は「な、何だよ」と首を傾げる。 「やわらかそうだなー……って」 「何が…だよ」 「星野が」 はっとなる。何を言ってしまったんだ俺は……、目の前の星野はわなわなと赤面している。 「な、何言ってんだよ……!!」 俺はもうどうにでもなれと彼に手を伸ばし首筋に触れる。 「ん、ぅ…」 撫でるとくすぐったそうに目を細める星野。 (意外と、やわらかくない……) 「あ、ああお…青…や 山」 いつの間にか俺は星野に顔を近づけていた。顔を真っ赤にしている星野の唇は異様にあったかくてやわらかい。 (それで、甘い) もっと欲しいと深いキスをしてやると奥はもっと熱かった。 「……とけ、る」 やわらかい君をおいしくいただきます (それで一緒に溶けましょう) --------- 二軍の星野くんと青山くん 青星でっすっ!きらっ← 意外にも好きな子たち 友達の誕プレ用に書いたものなんです……あわわわっ…、おめでとね! |