「星野君はお星さまが好きなの?」 横にいる彼はふいにそんなことをきいてきた。俺は「は?」と吐き捨てる。 「え、いや……星野君って、ほら」 と俺の頭の星を指す。 「ね?」 「いや、別にそんなんじゃねーし…」 向坂は「本当に?」と首を傾げた。 「じゃあ、お前のその髪は猫が好きとかそういう感じなわけ?」 「え、?別にそういうわけじゃないよ」 「だろ、?つまり俺も同じなんだよ」 向坂は「そうかな」というような顔をしてきた。 「髪にも名前にも星があるから、好きなのかなって思って」 「名前もこれも偶然だから」 「……じゃあ、お星さま…嫌い?」 「いや、嫌いでは……ないぜ」 その言葉を聞いた向坂は一気に表情をぱぁっと明るくした。 「そっか、良かった」 「は?何がだよ」 と俺が問うと向坂はじゃーんとポケットから何か取り出した。 「…ん?」 「プラネタリウムのチケット」 「え、は?だから何」 「一緒に行こうよ」 確かにチケットは二枚ある。 というか何故、俺を誘うんだ。 「いや、行かねーし」 「え、でも…僕 星野君と見たいな」 向坂はにこっと笑う。 「ね?見に行こうよ」 胸がムズムズする。何事かと思ってバッと抑えると向坂はくすっと笑った。 「行こ?」 顔が近い。どんどん顔が赤くなっていく自分。向坂の近づいてくる顔。 (ああ、ぅ たく) 「わ、わかった…よ 行ってやる…よ」 「本当に?!」 またぱぁっと明るくなる向坂に目を見開いていると「はい」とチケットを渡された。 「今週の日曜日ね」 向坂はそれだけ言うと笑って一乃や青山の所に戻って行った。 「ふぅ……なんだかな」 (少し、) 楽しみだなんて、そんな馬鹿な (二人きりだからかもしれない) ---------- 向星っ!きらっきらっ← 向坂くん=吹雪 になってしまう……… つんつんな星野くん可愛い 友達の誕プレなんですが…((以下省略 おめでとう! |