※倉→南→三、拓→南、前提



















まただ、またそうやって三国さんを見てるし。俺に興味ないの、かな。

俺もあんたのこと見てんのに気づかないのかな。

本当に、鈍感で無自覚なエロ沢さんですね。

本当は気づいてるんでしょ、

あんたは意地悪だから気づかないフリして困ったり悩んだり勝手にしてるんでしょ?

(あーあ、)

なんで俺じゃないんだか、

「南沢さーん、一緒に帰りませんか」

じっと彼を見つめて返事を待つ。

「別にいいけど、神童が話あるとかで遅くなるけど?」

「え、神童が……?」

まさか、

あんまり神童のことを見ているわけじゃないから確信は持てないが、きっとあいつも南沢さんが好きなんだと思う。

(霧野だと……思ってたのに)

「話ってなんスかね」

「さぁ?部活の話だろ」

本当にそうですかね、

「つか神童が俺に話とかそれしか思い当たらないんだけど」

「ですよねー」

本当に鈍感、






「三国さんはいいですよね」

あー……また変なことが口から出てしまった。

もう本当に自分が嫌いだ。

「ん?」

三国さんは不思議そうに首を傾げた。

「いや、なんでもないです」

「悩みがあるなら言っていいんだぞ」

言っても良いけど……どんな顔するかな。

(ドン引きか)

「いえ、大丈夫です」

「そうか?無理はするなよ」

俺は何で南沢さんなんだろう。

いっそこの人に恋をすれば良かったのに。

南沢さんが羨ましい。

三国さんが羨ましい。

二人は結ばれるだろうか。

(結ばれて欲しくないけど……)

貴方が幸せなら、それでいいのかもしれない。

(今日、言ってしまおうと思ったけど)

もう少し、考えてみよう。

本当に甘いな、






















貴方に言うのが怖くて
(幸せなら他人と結ばれて欲しいなんて矛盾してる)










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ずっと前に書いた奴を見つけたので、
本当に意味がわからなくて吐血





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