暇だったのでコンビニに立ち寄ったのだがまさか三国先輩に会っちゃうなんて予想外だったので焦る。

「さ、三国先輩……」

「神童?あれ、何か買い物か?」

三国先輩はにこっと笑った。

部活帰りにコンビニに立ち寄って良かったなぁ。

「はい、ちょっと飲み物を」

本当は雑誌コーナーで雑誌を読むつもりだったので飲み物という単語が自分の口から出た時は驚いた。

(お金、あったかな)

「飲み物か、奢ってやろうか?」

三国先輩はにこっと笑う。

「そ、そんな!大丈夫ですよ!」

「いや奢ってやる、最近頑張ってたご褒美だ」

頑張ってた、というのはおそらくキャプテンのことだらう。

そういえば、最近は三国先輩の前で泣いたりしていないような……

(律儀な人だな…)

「神童、紅茶好きだろ?それとも、ジュースがいいか?」

「え、ああ…じゃあ……ジュース、オレンジジュースお願いします」

「わかった」

三国先輩は俺の頭をわしゃわしゃと撫でた後、100%のオレンジジュースを持ってレジに向かった。

(ん?そういえば……先輩、何しにコンビニ来たんだろ)






「ほら、」

「あ ありがとうございます」

オレンジジュースの入った袋を受け取ると中にはその他に何か入っていた。

「あの、これ…は?」

「ああ、肉まん入れといたんだが……い、いらなかったか?」

どうやら飲み物だけじゃ、と思って肉まんまで買ってくれたらしい。

わ、悪いことしちゃったな……

「いえ!あ、ありがとうございます!」

「なら、冷めないうちに食べてくれな」

「はい、!」

俺は袋の中から肉まんを出すと、むぐっとかじりつく。

「うまいか?」

「ふぁい、」

にこっと笑うと三国先輩はくすっと笑った。

「喜んでくれて、良かった」

俺はそのまま頬を赤らめる。

それにしても……

(先輩は何を買いにきたんだか)






















実は目的は同じだったり、ね
(まさかお前に会っちゃうなんて)










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三拓です、
久しぶりに書きました!

肉まんを頬張る拓人可愛い……





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