偶然、本当に偶然に入ったそのシュートで今日の紅白戦は終わった。

「まさか緑川がシュートしちゃうなんてね、しかも円堂君相手に」

「……俺がシュートしちゃいけないの?」

「そんなことないけど……珍しいのは確かじゃないか」

まぁ そうかもしれませんが、

「しかも 豪炎寺君にパスしようとして入ったんでしょ?」

はい そうなんですけれども、

「まさにミラクルシュートだね」

「み ミラクルシュートぉ…?」

「だって」

「コントロールが無いっていいたいの?ヒロトは……」

「え 違う違う!(ちょっとからかいすぎちゃったかな)」

「別にいいじゃん 入ればいいんだから」

「ふふ サッカーはじめてやる人の言葉みたい」

「…ヒロト?」

「あわわ ごめん 悪気は全然ないんだけど ついね?」

「なななななな何がついだよ!!」

「だってムスッてしてる緑川可愛いんだもん」

「な、」

顔が真っ赤になっていくのがわかる。

「なな何言って…」

「嘘じゃないからね」

なんて言ってにこっとしてる。

「……ヒロトのばか」

「馬鹿って言った方が馬鹿なんだよ」

「ばかばかばか」

「はいはい」

それで頭をぽんぽんと撫でられた。

「………次はちゃんとシュートする」

「ああ、してね 絶対」



















偶然のミラクルシュート
(君のため、俺のため)










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ちょっとリュウジ可哀想……かな






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