眠れないな、と目を閉じながら寝返りを打つのは何回目だろうか。

暑苦しいのと夜が静かすぎるのが不安で眠れない。

(ち、)

「不動起きてるか?」

いきなりドアが開く。

「…………」

何かよくわかんないけど佐久間が入ってきた。

(な なんだなんだなんだ こいつよ 夜這………ま まさか 佐久間がそんなこと いや十分可能性は)

「起きて何ぶつぶつ言ってんだよ 不動」

「佐久間こそ 今何時だと思ってんだ」

「深夜一時」

「早く寝ろよ」

「いや 眠れないんだよ」

「はぁ?で?何の用」

「サッカーやろうぜ」

「お前 円堂に洗脳されちまったのか………ドンマイ」

「おい ふざけるなよ 不動 殴るぞ」

「へいへい 監督にバレたらやべえだろ 俺パス」

「お前に拒否権はない」

「は?じゃあ鬼道とサッカーやれよ」

「カギかかってた」

(あんにゃろ………)

佐久間が俺の肩を掴む。

「不動とサッカーしたい」

「………ち 余計眠れないだろうが」

「寝なくていい、だろ?……それとも」

ゆっくり倒れる。視界には佐久間しか見えない。

「は、お お前」

耳を舐められた。ゾクッとする。

「こっちのキックオフの方が良い?」


















真夜中のキックオフ
(結局、どっちも眠れないじゃないか)










*****


佐久不好きすぎて辛い、






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