最近暑い日が続いているせいか、頭がふらふらする。 倒れるまではいかないけど、 横をみると吹雪が涼しそうな顔で汗一つかかずに俺に気づいて笑いかけてきた。 「風丸君、汗びっしょりだね」 「……お前、涼しそう…だな」 「うん!雪の技ばっかだからねっ、涼しいよ」 そう言って可愛いらしく笑う吹雪は天使みたいで癒やされる。 でも、それとこれとは話は別で やっぱり暑い。 「そうだ!」 吹雪はにこっと笑うと俺に抱きつき、頬摺りをしてきた。 「ひ、あ?え?」 「こうすれば、涼しいでしょ?」 確かに、涼しい 「冷たい…な」 「えへへ、僕ね 体温低いんだ」 「確かに……これなら」 涼しい、かも 「吹雪……」 「ん?何?」 「手、繋がないか?」 「いいよ」 ああ……手もひんやりしてる。 「吹雪ってさ……冬死んじゃいそうだな、なんかさ……」 「うーん……確かにちょっと寒いかな」 「ちょっとって……本当に大丈夫なのか?」 「大丈夫だよ!毎年乗り越えてきてるもん」 た 確かにそうだけど、 (う うーん……不安だな、というかよく北海道で生きてこれたよな…) 「っていうか冬になると体がぽかぽかになるんだよ」 「え、そうなのか?」 「うん!だからちょっと寒い程度なんだ」 「なら………、いいけど…」 「それに!」 吹雪がふわっと笑う。 あ、この顔好きだ。 「風丸君が温めてくれるから、ね」 「たく、甘えん坊さんだな 吹雪は」 頭を撫でてやる。 「風丸君と一緒にいるとあったかいもん」 「そ そうか?」 「うん!」 俺は微笑むと吹雪の頬にちゅっとする。 「ありがとな」 今度は俺から頬をくっつければ、微かに熱い君の頬。 「……あれ、どうしたんだ?」 意地悪く笑うと吹雪は真っ赤な顔で頬を膨らませる。 「なんでも………ないよ…」 君と俺の温度差 (あったかいのも熱いのも君のせい) ---------- 苺子さんに贈ります! 風吹です! 吹雪はひんやりして夏は涼しそう だなぁというお話です、(笑) こんな感じで良かったでしょうか…? ふ、不安で仕方ないです…… 相互ありがとうございました! これからも仲良くしてくださいね! 苺子さんのみ お持ち帰りフリーです! |