はじめて奴をみた時、

(うわ、女顔)

ってリアルに思った。

ただでさえ女顔なのにしかもポニーテールで、変な奴って感じだった

のに、

「いつも一緒にいたい、なんて」

本当にどうかしてる気がする。

とうとう、俺も三途の川でも渡る日が近くなってきたのかもしれない。

でも、その日まで俺はきっとあいつと一緒にいるんだろーな、って思うんだ。

ん?何でかって?

何でだろうな。






最初こそ無視されたり、舌打ちされたり。

本当に大変だったんだ。

最初なんてもう駄目かな、ってずっと考えて考えて考えて……

一日中、あいつで頭がいっぱいだった。

諦めたらそこで終わりだって思った俺はあいつにずっと構った。

そしてら、だんだんだんだん打ち解けて……仲良くなって

今に至る。

「本当に素直じゃないのは変わらないけど、さ」

ちょっとは甘えてきたりもする。

「幸せ、だな」

きっと、俺はこいつに嫌われても諦めないだろうなって凄い思う。

何でかって?

さぁ、何でだろうな






「不動」

呼ばれて横を向けばにこっと笑う風丸。

「んだよ」

風丸はべったりくっついてきたけど俺は嫌じゃないから何も言わない。

「甘えたいだけ、」

「……は?」

「キス しよう」

たく、しょうがねぇな と目を瞑る。

直ぐに風丸の唇が俺の唇に吸い付いた。

(ああ……なんか)

本当に幸せだ。

「不動 好きだ」

お前はまたにこっと笑う。

「俺も 好き」






















あの、出逢った瞬間
(俺達はお互い恋してた)










**********

久しぶりの風不……
いいなぁ





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