風→緑→基
※とりあえず風丸が病んでます
















彼が好きだとわかった時、もう自分のこの想いは伝えるべきではないと理解した。

伝えて今の幸せが崩れてしまうなら……まだ彼と笑っていたいと思った。

(辛いな……)

笑う彼は楽しそうで、嬉しそうで…………隣で笑っているのは俺が一番嫌いなヒロト。

(いっそ、俺が殺してしまおうか)

そしたら、俺の方を向いてくれるだろうか。

(あいつが好きなのはヒロトだから、きっと泣いてしまうだろう)

泣いてしまうなら、俺はそんなことしたくない。

(叶わないのに、期待してしまうなんて)

「風丸ー!」

(緑川、)

愛しい彼に呼ばれたから手を振ってやるとヒロトもこっちを向いてにこっと笑った。

「いらない、嫌い」

お前なんかいらない、

でも、あいつの笑顔はいつもお前に向いていて………

もう俺は絶望するしかなかった。



















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なんだろう、切ない?……いや
怖い…よ、




110510

第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
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