の続き











「何か食べたいものはあるか?」

豪炎寺さんの家に来て楽しくて色々豪炎寺さんと話していたらもう6時になったみたいだ。

テレビのニュースキャスターが「6時になりました」と言っている。

「ご 豪炎寺さんが、作って……?」

「ああ お前ほど料理は上手くないが、せっかくだしな」

「……食べたい 食べたいです!豪炎寺さんの手料理!!」

豪炎寺さんは「お、落ち着け」とか言ってるけどそんなのお構いなしに俺はにこにこする。

「じゃ、じゃあ じゃあ……えーと」

いざ決めろと言われると中々思い浮かばないものだ。

「何でもいいんだぞ 焦るなよ」

優しく言ってくれる豪炎寺さんに俺はあるメニューを思いつく。

「カレー……食べたいです」

「カレーか よし、待ってろ」

「はい!」

とっさにカレーが食べたくなって良かった。

豪炎寺さんは何だか気合いが入ってるみたいで「待ってろよ 虎丸」と言ってきた。

(はやく食べたいな、豪炎寺さんの……料理)






「なかなかだろ?」

「はい!おいひいでふ!!」

「ふ 口に物を入れながら喋るな」

「ふぁい」

虎丸は嬉しそうに俺の作ったカレーを頬張っている。

(辛く……ないか心配だったが)

全然問題無さそうで本当に良かった。

「それにしても 豪炎寺さん このカレー……」

「……!! か 辛かったか?!」

「え いや その、甘すぎじゃ……ないですか?」

控えめにそう言ってくる虎丸。

俺は思わずきょとんとした。

「そ そうか、?」

「何 入れたんですか……」

「甘口のカレーにチョコとりんごと蜂蜜だが……何か」

「ご 豪炎寺さん……ふふ」

いきなり虎丸はくすくすと笑いはじめた。

「俺は夕香ちゃんじゃないですってば」

「す すまない……」

「え いえ!というか甘口って案外おいしいことがわかったので今度店にもだそうかなぁ、なーんて」

「その時は呼んでくれて構わないぞ?」

「ぜひ!お願いします」

にこにこ笑う虎丸はまたカレーを頬張りはじめた。

「虎丸」

「ひゃい?」

俺は虎丸の頬についたご飯粒を手でとってやる。

「ついてるぞ」

そして食べてみた。

「え、ごご 豪炎寺、さ…ん」

案の定、真っ赤になる虎丸に微笑む。

「デザート、いるか?」

「え?デザート?」

ゆっくり虎丸に顔を近づけてキスをする。

(確かに、ちょっと甘すぎたな)

カレーの甘さに反省しながら虎丸に深いキスをしてやった。

「ん、ふ、ぅ」

鼻で息をするのを忘れているのか虎丸は俺の胸をバンバン叩く。

仕方なく口を離してやると目の前には涙目の虎丸がいた。

「ふ、ぅう……ごう、えんじさん…の ばか」

「いい 口直しになっただろ?」




















甘口より甘いキスはいかが?
(本当に甘いキスだった)










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この前の続きです、
まだ続くと思います

豪炎寺は絶対甘口のカレーを作りますよね

虎丸が食べるのを見てにこにこしてます



豪虎コールにマジで感謝!





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