「染岡君」 君を呼べばいつも目を逸らす。 それは染岡君のクセだ。 そのクセは照れてる時のクセだと最近気づいた。本人は全然気づいてないみたいだけど。 「一緒にパス練しよ?」 「べ 別に構わねぇけど」 「うん!ありがとう」 あ また目を逸らした。 吹雪が話しかけてきた。 (あ……) いつものように後ろに腕を組んでいる。 それは吹雪のクセだ。 機嫌が良いといつも腕を組んでいる。 対象的に機嫌が悪い時は吹雪はやけに前髪を触っている。 その時の吹雪は扱い注意だ。 「ねぇねぇ そ 染岡君……」 吹雪は照れたり嬉しい時、自分の服をぎゅううっと握る。 これも吹雪のクセ。 俺はこの時の吹雪が一番好きだ。 「今日も部屋に行っていい……かな?」 「いいぜ、来いよ」 「う うん!!」 にこにこ笑うこいつは嫌いじゃない。 あと、 「染岡君……」 大好きな吹雪を押し倒した時だけに見られる吹雪のクセがある。 「……好き、だよ」 それは、 「ふ、相変わらずだな お前」 キスをしてやればさらにそのクセが始まる。 緊張している時の吹雪のクセ。 (また 耳触ってる) 真っ赤になってる耳を触る手を掴むと吹雪は泣きそうな顔をする。 「そ、め……か く」 「大丈夫だって」 ああ…、そのクセ好きだ。 大好きだ。 そのクセがだいすきで (そのクセだけは俺だけのものだから) ********** 6位の染吹です クセか、私も自覚してるクセがあるんですよ……直したいんですけど…中々… 吹雪のクセはかなり難題でした |