「染岡君」

君を呼べばいつも目を逸らす。

それは染岡君のクセだ。

そのクセは照れてる時のクセだと最近気づいた。本人は全然気づいてないみたいだけど。

「一緒にパス練しよ?」

「べ 別に構わねぇけど」

「うん!ありがとう」

あ また目を逸らした。






吹雪が話しかけてきた。

(あ……)

いつものように後ろに腕を組んでいる。

それは吹雪のクセだ。

機嫌が良いといつも腕を組んでいる。

対象的に機嫌が悪い時は吹雪はやけに前髪を触っている。

その時の吹雪は扱い注意だ。

「ねぇねぇ そ 染岡君……」

吹雪は照れたり嬉しい時、自分の服をぎゅううっと握る。

これも吹雪のクセ。

俺はこの時の吹雪が一番好きだ。

「今日も部屋に行っていい……かな?」

「いいぜ、来いよ」

「う うん!!」

にこにこ笑うこいつは嫌いじゃない。






あと、

「染岡君……」

大好きな吹雪を押し倒した時だけに見られる吹雪のクセがある。

「……好き、だよ」

それは、

「ふ、相変わらずだな お前」

キスをしてやればさらにそのクセが始まる。

緊張している時の吹雪のクセ。

(また 耳触ってる)

真っ赤になってる耳を触る手を掴むと吹雪は泣きそうな顔をする。

「そ、め……か く」

「大丈夫だって」

ああ…、そのクセ好きだ。

大好きだ。






















そのクセがだいすきで
(そのクセだけは俺だけのものだから)










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6位の染吹です

クセか、私も自覚してるクセがあるんですよ……直したいんですけど…中々…

吹雪のクセはかなり難題でした




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