空が少しだけ暗くなってきた。

(もう そんな時間か)

部屋からみる空はなんだか綺麗で、見とれてしまう。

「暗くなってきたね」

「うん 俺も同じこと考えてた」

お互いにっと笑う。

「夕焼けって綺麗だよね、」

ふとフブキが呟いた。

「フブキの方が綺麗だよ」

「ふふ その台詞 ベタだよ?」

「でも 本当だから仕方ないよ」

俺はまた空をみる。

斜めに見える鉄塔の隙間からまだ微かに赤く夕焼けが見える。

「空って不思議だよね」

「何が?」

「太陽と喧嘩して泣いたり笑ったり悩んだり……ね?」

「なるほどね……さすがフブキ」

「えへへ、」

どんどん小さくなっていく夕焼け。

「さて、フィディオ君 帰らなきゃまたチームのみんなに怒られちゃうよ」

「そうだな、また 来るよ フブキ」

「うん!あ ま 待って」

フブキの部屋から出ようとしたら腕を掴まれた。

(いつもはこのままバイバイなのに珍しいな)

優しく「何だい?」って笑う。

「え …と その、ね」

なんだかもじもじしている。

(あ もしかして)

「はい フブキ」

フブキの目線に合わせる。

そして 俺は目を瞑る。

(どうぞ、お好きなように…ね?)






















もじもじしながらキス
(ほらきた あったかい君の気持ち)










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2位のフィ吹です

鉄塔はあの鉄塔じゃないです…

フィ吹は可愛いです




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