「俺達って凄いよな」

「はぁ?」

ベンチに座り水分補給をしていた俺に佐久間が話しかけてきた。

つか何が凄いんだよ。

「ほら…この地球には沢山の人間がいるだろ?」

「そっからかよ」

「んで 日本でサッカーしてるとかになると……まぁ 確率はあるけどさ」

「……何の?」

「俺と不動が出会える確率さ」

佐久間はにこにこしながら俺の手を握った。

「……ああ…そうだな」

「凄いよな 神様が俺達を引き合わせてくれたのかもしれないんだぞ?」

「……お前 昨日少女漫画読んだだろ」

「……!! 何で知ってるんだ?」

そんなことだろうと思った。

「お前の頭が爆発してたから 考えただけだっつーの つか普通の奴なら察する」

「……そうか」

佐久間はくすっと笑って空を見上げた。

「不動は…俺と出会えて幸せか?」

「……不幸だとは思わねぇぜ?」

俺は佐久間の背中をばしんっと叩いた。

「お前はどうなんだよ」

佐久間はにっと笑う。

「俺は……」












お前と出会えては幸せ
(不幸なわけないじゃないか)






*****

こういう感じが好きかな




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