いつか訪れる別れの日
「ねぇ、ひしぎ。」
「はい?」
無機質な天井を見つめたまま、話しかける。
「いつか、さ。うちの兄貴と死合う時が来たら…」
「私もひしぎに刀を向けるかも。隊士として。」
必ず訪れるその時を思い、涙を流した。
「玲音っ。」
ぐっ
力を込めてひしぎは玲音を抱きしめる。
「ごめんね、なんか暗い話しちゃって。」
ひしぎの腕を解こうとしながら、申し訳なさそうに言う。
が、ほどけない。
「ひしぎ?」
「謝らないでください。貴女が悪いわけじゃない。私が……」
ぎゅっ
きつくきつく抱きしめる。
「痛いよ、ひしぎ…」
「あ、、、すみません。」
「でも、それまでひしぎを好きでいていい?」
「…えぇ、私も貴女を愛し続けます。」
そう遠くない、その日まで。
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あとがき
片付けてたら出てきたので、懐かしいジャンルを笑゛
SAMURAI DEEPER KYO って略し方S.D.KYOで合ってましたかね?苦笑
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