いつか訪れる別れの日

「ねぇ、ひしぎ。」

「はい?」

無機質な天井を見つめたまま、話しかける。

「いつか、さ。うちの兄貴と死合う時が来たら…」

「私もひしぎに刀を向けるかも。隊士として。」

必ず訪れるその時を思い、涙を流した。

「玲音っ。」

ぐっ

力を込めてひしぎは玲音を抱きしめる。

「ごめんね、なんか暗い話しちゃって。」

ひしぎの腕を解こうとしながら、申し訳なさそうに言う。

が、ほどけない。

「ひしぎ?」

「謝らないでください。貴女が悪いわけじゃない。私が……」

ぎゅっ

きつくきつく抱きしめる。

「痛いよ、ひしぎ…」

「あ、、、すみません。」

「でも、それまでひしぎを好きでいていい?」

「…えぇ、私も貴女を愛し続けます。」

そう遠くない、その日まで。

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
あとがき
片付けてたら出てきたので、懐かしいジャンルを笑゛
SAMURAI DEEPER KYO って略し方S.D.KYOで合ってましたかね?苦笑

[ 41/41 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



「#お仕置き」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -