麻雀ゲーム
「玲音ーゲーセン行くー?」
「行く行くー!」
クラスの友人と5人でゲーセンに行くことになった。
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「誰かポップンやろー。」
「やるーっ!」
まずは2人音ゲーコーナーへと消えていく。
「わぁーこの人形かわいいー!!」
「よし!まかせろっ!!」
そして2人はUFOキャッチャー。
私はというと……
「んじゃ、私はいつものとこ行くからプリクラ撮るとき呼んでねぇー。」
そう言って麻雀ゲームをやりに向かった。
「玲音って変わってるよね…」
「うん。なかなか女子高生で麻雀やってる子っていないよね(笑)」
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「うーん、どっち切ろうかなぁ…」
一人でぶつぶつ言いながら捨て牌選択をする。
「よし、こっち♪」
「何一人でぶつぶつ言ってんの!」
「わぁっ!!」
そこへ友人がやってくる。
「びっくりしたぁー。」
「ごめんごめん。そんなことより、玲音の好きそうな景品あったよ!!」
「マジで?ちょっと待ってて、この局終わったら…」
行くから、そう言おうとしたところで画面が一瞬止まる。
『ロン』
「ありゃりゃ、振り込んじゃった…」
どうやら振り込んでしまったらしい。倒された相手の手牌を見る。
「ア…レ?」
『三倍満』
「ふふふ…私飛んじゃった(涙)」
「何言ってるかわかんないけど、終わったの?」
「うん、終わった。行こっか!」
(相手、けっこう強かったな…)
私、そんな弱くないはずなんだけどなぁー、と呟きながら玲音は友人に着いて行った。
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「うわぁー!!超欲しいっ!!!」
「でしょー♪絶対気に入ると思った!!」
フフン、と自慢げに言う友人の横には麻雀牌のストラップが入ったスウィートランドがあった。
「ここなら北と白が取れそう…よしっ!」
狙いを定めて100円玉を入れる。
「2個取りして1個は井川先生にあげたいな…麻雀の神様お願いっ!」
コレ麻雀じゃないけどっ…!!と、祈りをこめてボタンを押す。
「あ、ちょっと早かったかな…うぅ><」
失敗したか、と思っていると…
フワッ
白髪の派手なスーツを着たおじさんが河にある牌を掴み、掬うものの上に乗せる。
そしてこちらを見てニカッと笑い、消えていった。
(神様っ…?!)
「お、やったじゃん!ダブルゲット!!」
友人の声でハッとなる。
「えっ?あ、ホントだっ!やった!!」
景品出口に手を入れ、ストラップを取る。
「北と白ゲット!きたぜ、ぬるりと♪」
「は?」
友人の白い目も気にせずるんるんと鼻歌を歌いだす。
と、そこへ。
「あれ?玲音ちゃん!」
「あ、井川先生っ!!」
ひろゆきがやってきた。
「どなたサマ?」
知らないおじさんを見た友人は素直に玲音に聞く。
「あ、私が通ってる麻雀教室の先生だよ!」
「どうも、井川です。」
「あ、ど、どうも。」
二人は軽く会釈する。
そしてひろゆきはすぐに玲音に向き直る。
「じゃあさっきのはやっぱり玲音ちゃんだったんだね。」
「え?」
「さっき向こうで打ってなかった?」
そう言ってひろゆきは麻雀ゲームの方を指差す。
「はい、打ってました…あっ!!」
玲音はゲームの最後を思い出し、ハッとする。
「最後に切った牌を見てまさかとは思ったんだけどね。癖が直ってないよ、玲音ちゃん。」
「うぅ…是非次行ったときは復習をお願いします…」
「じゃあちゃんと自分の手配とオレの河を覚えておいてね。」
「はい!…っと、そうだ、井川先生コレどうぞ!!」
そう言って玲音は先ほど手に入れた麻雀牌のストラップをひとつひろゆきに渡す。
「ん?ありがとう。北か…」
受け取ったストラップを見て複雑な表情をするひろゆき。
「何か思い入れでもありましたか?」
「いや、黒歴史…」
「……?」
「気にしないで。携帯につけさせてもらうね!」
「はい!そういえば、私さっき麻雀の神様見えたんですよ!!」
「え?」
「コレ欲しくて麻雀の神様お願いって祈ってたら白髪の派手なスーツのおじさんが見えたんですよっ!!笑」
「…それ赤木さんじゃん!!うわっ赤木さんとうとう神様になったんですねっ…!!流石赤木さん、神域の男っ!!ハァハァ」
「い、井川先生…?」
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「ねぇ、玲音ってあの人と付き合ってるのかな?」
「え、ちょっとおじさん過ぎない?いくつ??」
「32だって。でもアレは完全にラヴだよね…」
「少なくとも玲音は完全にラヴだね……」
二人が盛り上がっている間に友人たちは遠くからその光景を眺めているのだった。
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「お、ひろ良いもんつけてるなっ!」
「天さん!これ、麻雀教室に通ってる子からもらったんです。」
「へぇ、北か。『ひろゆき、鬼さえ騙すロン牌送り』ってか?」
「黒歴史やめてっ…!!」
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あとがき
ほらまた井川先生の夢を書こうとするとうまくいかないorz
ちなみに私は16歳差は余裕だとおもいますb
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[mokuji]
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