放課後雪合戦
いつも一緒に下校している友達が風邪で休んだ。
(今日一人かぁ…)
そう思いながら学校を出ると…
バニッ
「痛っ!!」
突然何かをぶつけられ辺りを見回す。
「あ,ごめっ…」
パァニッ
それがクラスの男子が投げた雪玉だとわかった時にはその男子にも別の場所から雪玉が飛んできていた。
「なに玲音に当ててんのさっ!!」
「ほげほげちゃん!!」
どうやら私に雪玉を当てた男子に雪玉を喰らわせたのは友達のほげほげちゃんだったらしい。
「大丈夫?」
ほげほげちゃんは私を心配して駆け寄ってきてくれた。
「うん!!大丈夫。じゃあ私も…」
ぎゅっぎゅっ
「お?」
「えいっ!!」
パァニッ
私も雪玉を作って投げ返す。
が。
「痛っ…」
「わっ!!標くん,ごめんっ!!」
投げた雪玉はちょうど通りかかった標くんに命中した。
「だ,だいじょう…」
パァニッ
大丈夫?と聞こうとした私に標くんから雪玉が飛んでくる。
「フフ…お返し…」
驚いて標くんの方を見ると標くんは笑っていた。
(あれ?標くんもこういう事するんだ…)
あんまり遊んだり悪戯したりするイメージがなかったため呆気にとられる。
「標と玲音もそのまま参加か?それっ!!」
バニッバニッ
「わぁっ!!」
そこへ最初に雪玉をぶつけてきた男子がまた雪玉を投げてくる。
「いったぁ…ちくしょーっ!!」
また喰らってしまい,恨めしそうに逃げていく男子を見る。
「玲音っ!!反撃しないとっ!!今日はこっちから帰りなよっ!!」
そう言って逃げていく男子を追いかける。
「う,うんっ!!」
返事をしながらチラッと標くんを見てみる。
「僕も同じ方向だから…参加する…」
標くんもそう言って逃げていく男子を追いかけて行った。
「わぁっ!!待ってよぉー!!えいっ」
いつもと違う帰り道はとても楽しいものとなった。
(また遠回りして帰りたいな…)
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あとがき
小学校とか中学校で楽しかった出来事って何かなぁーって考えてたら季節柄下校時の雪合戦を思い出しましたo
遠回りしてでも好きだった人とは雪合戦したかったんだよなぁ…懐かしいww
しかし標様は雪合戦とかやならいような気がゲフンゲフン
そこは寛容な精神でお許し願いますww
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[mokuji]
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