苺ミルク
「苺ミルク飲みたい…」
自動販売機の前で一人呟く。
「玲音、どうしたの?」
そこへひろゆきがやってくる。
「あ、井川先輩。この苺ミルクが飲みたいのですが、他のより高いのでどうしようか悩んでたんです…。」
苦学生にはこの数十円の差がでかいんですよねっ…!と悔しそうな顔をしながらひろゆきに言う。
「そうなんだ…じゃあ先に買ってもいいかな?」
そう言われて「どうぞっ!」と自動販売機の前を譲る。
チャリン
ピッ
ガジャン
「あっ…」
(それは私が飲みたかった苺ミルクっ…!!)
「井川先輩リッチですね…」
羨望のまなざしでひろゆきを見つめる玲音。
「………」
視線を感じながらひろゆきは苺ミルクに口をつける。
ゴクッ
「う…甘いなぁ。」
一口飲んで渋い顔をする。
「コレ、玲音にあげるよ。」
「え?」
「俺にはちょっと甘すぎる…」
そう言ってひろゆきは玲音に苺ミルクを渡す。
「いいんですかっ?!ありがとうございますっ!!」
玲音は喜び勇んでひろゆきから苺ミルクを受け取る。
「井川先輩大好きですっ!!いただきますーっ!」
そうお礼を述べると玲音はすぐに苺ミルクに口をつける。
「きゃー!甘くておいしいーっ!!」
思ってた通りの味だ!と玲音は満面の笑みを浮かべる。
「そう。良かった。」
ひろゆきもそう言ってニコッと笑う。
そしてもう一言。
「間接キスだけどね。」
「…っ!///」
井川先輩からもらった苺ミルクは二重の意味で甘かったです。
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あとがき
一部ノンフィクション笑゛
実際に私が学生の頃、苺ミルクが飲みたくてでも他のより高くてで自動販売機の前で悩んでいたら同じクラスの男子が買ってくれました。そのときに閃いて、すでにいろんなキャラで妄想しています←
もちろん間接キスはフィクションですww
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