麻雀教えて

「そこの真面目な不良!」

三つ編みに黒縁眼鏡の真面目風な少女が白髪を逆立てた不良風の少年に声をかける。

「なんだよ、真面目っ子。」

少年は少女へと視線を移し、気だるそうに答えた。

「私は只の真面目か(笑)ところで平山くんって麻雀やるんだよね?」

「え?あぁ、まぁ……」

何故そんな事を聞かれるのかわからず、平山は玲音の様子を伺う。

「じゃあさ…私に麻雀教えてよっ!」

玲音は満面の笑みで平山を見る。

「……はぁっ?!」

予想外の頼みごとに、思わず目を丸くする。

「何か雀荘ってワルそうな感じするじゃん?私もグレたい年頃なんだよ!」

「グレたいってお前……」

「それに私……」

そう言って玲音は眼鏡に手をかける。

「眼鏡はずしたら誰かわかんないでしょ?」

校内では決してはずしたことのない眼鏡をはずし、平山に微笑みかける。

(あれ?かわいくねーか…?)

いつもと違う雰囲気の玲音の姿に、平山は思わず見惚れてしまう。

「絶対誰にもバレないって!だから連れてって…って平山くん?」

何も言わずこちらを見たままの平山に気付く。

「おーい」

顔の前でひらひらと手を振ってみる。

「へっ?あ、いや、これはっ……!!」

平山は顔を赤くし、あたふたし始める。

「どうしたの?」

「か、勘違いするなよっ!別にお前に見惚れてたわけじゃない。人は変わるもんだなぁと思ってただけだ!」

「え、あ、うん(別に何も言ってないけどなぁ)。」

「おら、とっとと行くぞ!」

「え?まだ5時間目が残って…って待ってよ平山くん!!」

学力がトップクラスの二人が授業をサボり、後日二人そろって怒られたのは言うまでもない。

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あとがき
幸雄大好きです幸雄(^q^)
ツンダメかわいいツンダメ(^q^)
頭良いから勉強とかは出来るんだろうなぁ…でもあんなチンピラみたいな格好しちゃうんだから不良少年だったんだろうなぁ…なんて妄想をしてしまうんですがどうでしょうか←

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