clapnovel | ナノ





※アパレルヒロイン








「ちょ、っと、クダリくんっ、キスマーク付け過ぎ!」
「んー?」

情事が終わって私が動けないのを良いことに首筋にキスをして強く吸い上げる作業に没頭しているクダリくん。いつもこうなのだ。私の首筋にはおびただしい鬱血痕が散らばっている。

「あのね、私だって仕事があるの!いつもストールで隠せるわけじゃないんだから!」
「えー、ショップ店員さんなんだからストールとかで可愛く見せるのも仕事でしょ?」
「ばか!」

だめだ、全く聞く耳をを持ってもらえない。寒い冬ならまだしもこんな時期だと結構辛いんだから。

「そんなこと言うんだったら私だって付けるよ?」

ふふん、サブウェイマスターともあろう者がキスマークだらけで出勤出来る訳がない。ノボリさんから大目玉をくらうのは目に見えてる。これで少しは懲りて欲しい。

「ええー!?ほんとに!?ぼくうれしい!」
「......」

動けない私を抱き上げて自分の首筋に丁度当たる位置に起こされる。嘘でしょ。ここまで馬鹿だとは。

「ねぇねぇ!まだ!?」

嬉しそうなクダリくんを見ていると後には引けない。私は思い切って首筋に噛み付いたのだった。




prev / next

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -