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ガーネットの砂浜


(2/2)




「ハルさん、お久しぶりです!」
「ヒメちゃんも元気そうで!会いたかったです!」
「初めまして、カミツレよ。」
「ハルです。いつもカミツレさんの雑誌見ているので夢みたいです。」
「あら、ありがと。あなたから頂いた着物すっごく良かったわ!撮影で使わせてもらったもの!」
「そう言って頂けて嬉しいです!」

ファッションの話など共通点が多いようで、早速女性陣はわいわいと話を繰り広げている。






「マツバ久しぶりー!」
「久しぶりにクダリくんに会えて嬉しいよ。」
「インゴ様、ヒメに手を出すのはおやめ下さいまし。私の婚約者ですから。」
「恋をするのは自由でショウ?ああ、もしかして自信ががないから不安なのデスカ?」
「マツバの彼女ヤマトナデシコだね!」
「そうかな?」

こちらも一部を除いては割と平和な模様。
女性と男性に分かれてそれぞれ着替えに。やはり男性陣の方が着替えは早いため先にビーチで待っていた。




「お待たせしましたー!」

少し経ってヒメの明るい声に振り向いた。そこには水着姿の3人が立っていた。
カミツレは抜群のプロポーションを生かしたネオンカラーの三角ビキニ。
ヒメはドット柄のホルターネックタイプのビキニ。下は可愛らしくスカートになっているものだ。
ハルは落ち着いた暗めのカラーのビキニでパレオがアクセントになっている。


「皆様とてもお似合いです!」
「ヒメかわいい!」
「ワタクシも同意です。」
「これはプライベートビーチじゃないと大騒ぎになりそうだね。」
「確かに!みんなとってもキュート!」

誰もいないプライベートビーチなので、人目を気にせずそれぞれに過ごし始めた。


「ハルさん、泳ぎましょう!」
「えぇ!」

ハルの手を引いて海の方へ走って行くヒメ。白い肌が砂浜に映えてとても眩しい。それをパラソルの下で見守っているのはノボリとマツバだった。

「なんだか微笑ましいですねぇ。」
「本当にね。ノボリさん、今日はありがとう。ハルすごくヒメに会いたがってたんだ。」
「それはそれは。ヒメと同じように思っておりましたよ。」



「ぼくたちあっち側探検してくるねー!」

ぶんぶんと手を振っているのはクダリとエメット。どうやら2人はここら付近を散策に行くらしい。


「日焼け止め塗ってくれる?」
「どうせ塗るならヒメに塗りたいのですガ...」
「何か言った?」
「イイエ。」

少し離れたもう一つのパラソルではカミツレがインゴに日焼け止めを渡していた。インゴは渋々受け取り塗り始めていた。


しばらくしてクダリ達も戻ってきて、次はノボリを連れて海へ。マツバ、ハル、カミツレ、エメットも行ったので、パラソルには水分を補給しているヒメと気だるげなインゴだけであった。ノボリが心配そうに遠くからこちらを見ていた。

「ヒメ、」
「はい、なんで...きゃあっ!?」

振り向いたヒメの首のリボン結びされているところをインゴは勢いよく解いた。慌ててヒメは前を押さえたので、胸が見えることはなかったが。

「何するんですか!」
「Bravo!なんという低防御力なのでショウ!」
「インゴさんのばか!...ぅわっ!」

ぐいっと強い力で後ろに引っ張られ、ぽすんと誰かに抱き留められた。振り向くと目を釣り上げたノボリとシャンデラだった。どうやらシャンデラのサイコキネシスでインゴとの距離を取ったらしい。

「私申し上げましたよね?手を出すな、と。」
「おや、失念しておりマシタ。」
「それからヒメ!」
「は、はい!」
「なんですかこの水着は!防御の個体値0ではないですか!!」
「いたいいたい!首締まってます!」

首の後ろで取れないようにぎゅうぎゅうと水着を固結びしているノボリ。あまりの強さに痛いを連呼するヒメ。

「ヒメがイタイと言っているではありませんカ。そんなコトも考慮出来ずに婚約者とは片腹イタイですね。」
「...インゴ様、あちらでバトル致しましょう。」
「望むところデス。」

ばちばちと火花が散る勢いで言い争ってる2人。そこに海から戻ってきたマツバが来た。

「何やってんだか。ヒメ、こっちにおいで。」
「マツバさん〜、あの2人どうにかして下さいよー!」
「はは、無理じゃないかな?ハルとビーチバレーしようと思ってるんだけど一緒にどう?」
「やりたいですー!」
「ぼくもー!」
「私もやるわよ。」
「ボクも仲間に入れてヨー!」

海から上がってきた面々とビーチバレーを始めた。楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうもので。日も落ちてきたところでそろそろお開きに、ということになった。

「ねぇねぇ、これからぼくらのおうちで飲まない?」
「いいわね。賛成よ!」
「ボクニホンシュ飲みたい!」
「喜んでお邪魔させてもらうよ。」
「ハルさん、ジョウト料理教えて下さい!」
「えぇ一緒に作りましょう。」

こうして一部を除いて彼らの休暇は楽しく過ぎて行ったのだった。そしてこれからも楽しい時間が繰り広げられるのだろう。





(ガーネットの砂浜)
「ノボリさーん!インゴさーん!そろそろ帰りますよー!」
「「もうですか!?」」
「2人がずっとバトルばっかりしてるからです!」
「「申し訳ありませんでした。」」











***
ハル様リクのスカーレットラインの続編でしたー!
マツバ、着物ヒロイン、ノスタルジックガールヒロインとノボリとクダリ、インゴとエメット、カミツレだったので8人でした。わちゃわちゃ感が出せていたらいいなーと思います^^
リクを頂いた時に、海に行く話が良いなあと思い、時期的なものもあるので一番目に書かせて頂きました。
お名前も貸して頂いてありがとうございます!お気に召して頂ければ幸いです^^







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