07

最近眠くて眠くて仕方がない。
ノボリさんが家にいるときは極力起きていて少しでも一緒にいたい。ノボリさんが仕事に行って帰ってくるまで殆ど眠っている状態だ。ノボリさんが帰ってくる音でいつもシャワーズが起こしてくれる。

そろそろ私の命も終わりが近いんだろう。思ってたよりだいぶ早かったなぁ。もっと一緒にいれると思っていたのに。まだノボリさんには気付かれていないと思う。出来れば死ぬまで知らないでいて欲しいと願う。だって、私の命が少しずつ減って行くなんて分かったらノボリさんは優しいからとても悲しむだろう。そんな思いを私が死ぬまでさせるのは私も辛い。










ヒメ、貴女は私が気付いていないとお思いでしょう?
気付いておりますよ。

私が帰ってきたときに慌てて今まで起きていました、というような顔で私を出迎えて下さるでしょう?前に同じベットで眠っているときから私は貴女の寝起きの顔がとても可愛らしくて愛おしかったのです。そんな可愛らしい表情を私が見逃すとでもお思いで?あり得ません。私は貴女が思っているよりずっと貴女のことを見てきました。それは今の美しい姿になっても何一つ変わりませんよ。ここに誓ってみせましょう。
貴女が恐れることは何もないのです。私が守ってみせます。そろそろ私も準備に取り掛かりましょうか。

堕ちるときはどこまでも一緒ですよ?



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