かきもの | ナノ



俺は負傷して帰った兵士なんだ。みんな俺を矯めつ眇めつするのはこのひどすぎる怪我のせいなんだ。名誉なんだ。言ったら俺を遠ざけた。触らない。お前らみたいな奴は

シャープペンシルの音が時計の音が俺を追い詰める追い詰める追い詰めるうるさいうるさいうるさい時間が時間がこうしてるあいだも進んでいる進んで進んでいるあああああどんどん減っていく!減っていく!俺はシャープペンシルをへし折る。手は止まっていられない。ノートに書き連ね書き殴る二文字四文字

ゴミ箱に住みたいです。と書いたら怒られてしまった。いつだっけ、そんな日があった気がする。仕方なく、医師になりたいですと書いてしまった気がする。意志の弱さ、縊死したくなる。継ぐような遺志は無いから安心して生ゴミにしてください、俺が誰かの夢を叶えるんじゃないんだよ、誰か俺の夢を叶えてくれ。

神様は、俺たち人間に何が起ころうとどうだっていいのです。あまり関わり合いたいなぞとは思っちゃいないのです。その人間にさえ敬遠される俺が、神様に救われるはずがないのだ。

手は止まっていられない。ノートに書き連ね書き殴る二文字四文字。ティッシュペーパーにくるまった精液の臭いが俺の語りたい総てなんだ!(いつまでもこびりついていずれは種をつける)死にたァいなんて言っても有言不実行の度胸無しなので、とりあえず俺の人生に関わるであろう奴が死んどけばいいのにって、シャーペンの先でイキモノを潰した。(びくびくして液を出すとこが似ていると思う。)

今インターホンを鳴らしたのはね、俺を殺しに戦場からやってきた奴なんだ。そう言ったって机蹴られて靴棄てられるだけなんだろ、俺の言葉に力なんかこれっぽっちだって無いんだよ、あいつとちがって







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