ねためも | ナノ




アツヤが生きてたらの話






「アツヤ、僕たち大人になったら離れて暮らさなくちゃならないね」
「え?なんで、ずっとふたりで暮らせばいいだろ」
「だめだよー。分かる?僕たちは男の子だからいつかきれいなお嫁さん見つけて結婚して子供作って可愛い孫ひ孫に囲まれて大団円っていう義務があるんだよ?分かる?」
「なんだよ…だってそう言うにいちゃ、…士郎だってまだ好きなヤツもいねーんだろ」
「あ、またにいちゃんって言おうとしただろ!いい加減に…えっと、兄離れ?しなよ!ちなみに僕にはもう恋人いるからね、あとはアツヤだけ」
「え、え、うそ!いつの間に…ふざけんなもっとはやく教えろ馬鹿兄貴!相手は誰だよ言えよ馬鹿兄貴!」
「ふふーん、教えてほしい?」
「…うん」
「豪炎寺くん」
「…しね」
「そう言ってられるのも今のうちだよアツヤ!羨ましがったってあげないよアツヤ!」
「いらんわんなもん!だったら俺だって好きなヤツくらいいるかんな!」
「え、え、な、なんでにいちゃんにもっとはやく話さないのそういうこと!誰だよっ」
「へへーん、教えてほしいか馬鹿兄貴」
「…うん」
「えーっと」
「…うん」
「えーっと」
「…うん」
「…やっぱ、忘れた」








110409 おはなしめも




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