ねためも | ナノ




なにか施設を用意して、そこでサッカーをするなど考えもしなかった。しかし法制として取り決めるサッカーが最も正しいとすれば、地面に線をひいて行うものよりずっと自然なことのように思われた。
「なんだ、お前はそんな曖昧な線引きで物事に決着をつけたのか?」
白竜は腕を組んだ。屋外を知らない機械めいて白い腕はすべて正しく、その正論はボクを傷つけていく。たった1、2センチメートルの誤差でやさしいあの子が帰ってきたかもしれなかった、ボクは黙って眉をひそめ、白竜は不思議そうにボクの目を見つめた。年端もゆかない、あどけない顔だった。




120209 白木蓮の腕




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