Commemoration | ナノ


※こんな夜には強すぎる毒を(ジュミラ)







※観覧注意







最近の趣味、という所まではいかないのだが、自分の中での何かが目覚めたのか、ジュードはミラを虐める事が、最近好きになり始めていた。

自分には、好きな子程、虐めたくなるもんだという言葉の意味を理解することができずにいたのだが、最近になってからというもの、ミラを構っては、ミラが困った顔をする、その感覚が好きで堪らなくなっていた。

凛々しい表情をしている彼女が、自分が少し無茶苦茶な事を言ったり、要求したりすることで、困ってしまう。
他の人の前ではない、自分だけに、ミラはそういう姿を見せる。それを自分は知ってしまった。それならば、もっともっと、そうしたいと思うのが普通だろう。


「ジュード……っ、……」


まだ朝日が昇る少し前ぐらい。ジュードは隣で眠っているミラの胸を背後から揉み扱く。
乳首から伝わってきた刺激で、ミラが目を覚ました。
昨日もたくさんしたというのに、しかもこんな早朝から。しかし、やめろと言うことができない。


「起こしちゃった?ごめんね。眠ってていいよ」


ミラが自分の名を呼ぶのを耳にしたジュードは、その瞬間に、ミラの乳首をくいくいっと摘んでは捩りこませて。


「あぁっ…ん…っ!」

「どうしたの?ミラ」


ジュードは再び、胸を揉み始める。
眠らせるつもりなどないくせに、とミラは思った。
しかしふと思う。今日はジュードの学会の発表がある日ではなかっただろうか。
昨晩だって、自分は、ジュードは明日早いから、止めようと言ったのに、結局、ジュードに押し込まれて、数回もセックスを交わしてしまった。


「だって、毎日、可愛がってあげてるのに、ミラがこんなにも濡らすから、足りないのかなって、思っちゃうでしょう?」


ジュードの指に絡み付いている自分の愛液を見せ付けられては、言葉を失った。少しばかりジュードに触れられるだけで、こんなにも濡れてしまう。


「僕がいなくて、恋しくて、仕方がないんだもんね、ミラは」


そう言われては、違うと言わせないばかりに振る、たくさんの唇、ざらついた彼の舌との触れ合い。唇から唾液が零れるくらいに。


「違うって言いたい?言いなよ、ミラが違うと思うなら、それが正しいと思うから、僕はもうこれ以上、何もしない」


そう言って、ジュードは自分から離れるのだ。
彼の指が、肌が、温もりが恋しい。しかもこんなに濡らしておきながら、中途半端にされてしまうと、どうしようもないではないか。
悔しいが、違うと言うことは出来なかった。彼に触れられたい。体の芯が崩れるほどに。

ミラの返事を聞こうと、ジュードはミラの前にひざまづく。
両脚がガクガクに震えて、ミラは、ずるずると床へと滑り落ち、ジュードと目を合わせた。


「意地悪…すぎるぞ」


ミラは自分からジュードに覆い被ろうとした。ミラの敏感な部分がひくついて、止まらないからだ。
だが、ジュードはミラの体を押さえ込んで、それを拒絶した。


「ジュード……っ……」

「わかる?僕は、ミラの事も、ミラの体も、隅々まで知ってるんだよ?でもね、ミラの口から聞かないと、わからないことだってあるんだ。ミラ、僕にどうしてほしいの?言ってごらん」


この黒い微笑みにも、ミラは弱かった。何を思っているのか、考えているのかわからないその表情。好意を抱いているジュードだからこそ、ミラは激しく揺さぶりをかけられては、心を奪われる。


「私に……触れてくれ………お願いだ……」

「そうなんでしょう?最初からそう言えばよかったのに、ミラは強情なんだから」



唇を塞がれては、ベッドへと連れていかれ、自分が望んでいた以上の事を、ジュードにされてしまった。
もう火照っていた体も、ようやく落ち着いて、眠りにつけたはずなのに、またこんなことをされてしまっては、秘部がジュードが欲しいと反応して、抑えられなくなってしまう。


「朝、早いんだろ……こんなことしてる場合じゃ……っ、んんっ」

「僕は大丈夫だよ、朝は強いし」

「っ……私が……動けなくなる……」

「だから、こうして、ミラの邪魔にならないように、寝かせたままにしてるんだよ」



ジュードはミラの太股を手で滑らせながら、ミラの秘部に触る。クチュっと音が聞こえてきては、ミラはしまったと、目をギュッと閉じてしまった。


「ミラ」

「……はい」


今度ジュードに何を言われるんだろう、それが少し怖かった。この件に関しては、ミラはジュードへ言い回しができない。
彼はミラの名を呼んだ後に、そこに指を入れ、出し入れを繰り返す。



「っ………は…んぁ……」


気持ちいい。目がとろんとしてしまう。もしもこのまま、やめられて、ジュードが出かけてしまったらどうすればいいんだろう。自己では足りない。この熱は彼でなければ埋められない。



「欲しい」


とミラは言った。お願いすればいいとわかっているから、これで大丈夫だと。


「そんなあっさり言われたら、なんか上げたくなくなっちゃうな」

「ジュード………」

「嘘、ごめん、虐めすぎたね。ミラが欲しいなら、ちゃんと上げるから」



ジュードはこの状態のまま、ミラと極限まで密着し、自身を持ち、入口を探す。
ようやく見つけた入口に、ジュードが触れたのがわかった時、それを待ち侘びてる自分が恥ずかしい。もう本当に、自分の体はジュードの物なのだ。

勿論、心も。


「あっ……入っ………た…っ……」

「っ…も、入っただけで、こんなんしちゃダメだよ、これじゃ動けない」

「すまない……でも…もう…良すぎて……」

「ごめん、また嘘ついちゃった」



次の瞬間、ジュードは勢いよく腰を動かし、ミラの奥へと一気に突き上げた。
まさかの感覚に、ミラは悲鳴を上げてしまう。



「ん…ひ………あああぁぁぁぁあああっ……!!」


なんだこれは。動けないはずじゃなかったのか、と思わせるくらいのピストン具合に、ミラの思考はどんどん崩れていく。
良すぎて困る。最初の一発で、既に半分イってしまった。その状態からの、この半端がない動き。自身はもう限界だ。それなのに、ちょうどいいタイミングでジュードの動きが弱まる。
イかせてもらえない。


「ひああっ…ああぁ……ジュー……ドっ……イ……きたい…止めないで…」

「じゃあ、言って、ジュードが好きだよって」

「わかってる…だろ………」

「聞きたくなったんだ、聞かせて」



この期に及んでまで、彼はこんなことを要求する。確かにこの言葉は滅多に口にしない、だからこそ、照れくさい。それをジュードは知っているから、要求してくるのだ。



「あ……っ……はん……ジュード………好き………」

「僕も、ミラが好きだよ」



そうしてまた早まる互いの腰の動き。
ミラは後ろに押し返し、ジュードは前へと突き上げる。この擦り具合が、二人を絶頂へと行かせるのには、充分すぎるものだった。



「あっ……あああああぁあぁぁあああっ……!!!!!!!!」

「は…………ミラ………っ…」




ミラは体の動きが止まり、そのまま動かなくなってしまった。

ジュードは少し落ち着き、自身を引き抜き、処理をした後に、ミラの顔を覗き込む。息が安定している。どうやら眠ってしまったようだ。
唇が少し開いているのを見兼ねて、彼は彼女は本当に気持ち良かったんだという事を確信し、微笑む。


「そろそろ優しくしてあげないと、ミラに嫌われちゃうよね」




自身の毒を抜かなければ。
彼女が離れてしまう前に。











―――――――――――
ジュミラで攻め攻めジュードにたじたじになるミラ(裏)(匿名様)
タイトル・Evergreen

この度はリクエストありがとうございました!攻めどころか虐めてしまって、すみません汗
拙い文ですが、楽しんでいただけると嬉しいです。


2011.12.18



top

×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -