※この世で一番、ただ唯一君を(ガイレイ)
※観覧注意
今日は歴史ある一日となった。
リーゼ・マクシアの王、ガイアスの婚礼の儀が執り行われたからである。
あのガイアスの婚姻相手には、世界中の誰もが興味を抱いた。
情報によれば、政略結婚というわけではなく、ガイアスの方が彼女に惚れ、婚姻を申し込んだというわけであり。
王妃のお披露目の際、ガイアスの妻となり、王妃となったレイアは、緊張し、体がガチガチに震えていた。
彼女は、自分が、リーゼ・マクシアの王の妻になるとは、まったくもって想像をしていなかったし、こんなお伽話のような出来事、本当に夢のようであった。
ガイアスがレイアの肩を抱く。
だからレイアは安心して、スピーチにも応じることができた。
結婚式を終えて、今日から王宮での生活が始まった。
ガイアスの部屋に招かれたレイアは、想像を絶する部屋の広さが逆に落ち着かず、部屋の隅っこで縮こまっていた。
そんなレイアを見て、ガイアスはくすっと笑みを零す。
「レイア。何故そこにいる」
ガイアスが近づいてくるのがレイアはわかり、更に彼女は動けなくなった。
唇は何かを言おうとしているのだが、そうすることもままならない。
ガイアスはレイアの腕を掴み、立たせた。
そしてその腕でレイアを抱きしめた。
「俺の事が怖いか」
「え、あの、そんなんじゃないよ!その…なんか、なんかまだ、夢みたいで。ガイアスがわたしを選んでくれたことが信じられないし、えっと」
緊張のせいか、レイアの口が、今度は逆に止まらなくなった。
何か喋らなきゃ、喋らなきゃと彼女を追い込ませる。
その止まらない唇を、ガイアスは、これで終わりにしろよという合図を込めてか、塞いでしまった。
最初から、彼の舌はレイアの咥内へと滑り込ませていて、レイアの舌を捕まえては、絡ませ、レイアの話し声ではなく、甘い声を開花させた。
レイアはキスをするのが、実は初めてだった。
いきなりの深いディープキスに、レイアはついていくのが精一杯だ。
「ぷ…はっ」
「苦しいか、加減ができなくて、すまないな」
すまないなと謝りつつも、ガイアスはレイアを抱き抱えて、大きなベッドへとレイアを連れ込んだ。
その際も、彼はレイアに唇を重ね続けた。
レイアは気持ちが、どんどん酔いしれていくのが、自分でも理解できた。
どうにでもよくなってしまう。
そうしてベッドに寝かされた時に、レイアは今からの事を考えると急に緊張しだし、ガイアスの顔を見ることができなくなった。
ガイアスの長い黒髪が、レイアの鎖骨にかかる。
ぴくぴくっと、レイアは動く。
「初めてなんだろう」
「その…うん……」
「口づけはすまないと思ったが、歯止めが効かなかった。けど、今からは優しくするつもりだ。だから、黙って俺に体を開いて、預けろ」
彼の低い声を間近で耳にし、レイアはなんともいえない感覚に襲われ、緊張し、両腕を胸の前に置いていたのだが、ガードは緩み、言われるがままに、体を開く。
「いい子だ、レイア」
ガイアスの指が首筋、鎖骨を伝い、レイアの服の中へ滑り込み、彼女の乳房を見つけては器用に揉んでいく。
「あ………」
初めて聞いた自分のこのような声にレイアは戸惑い、唇を抑えたが、ガイアスはそれを許すはずもなく、レイアの拘束を解いては、片手で、レイアの両手首を押さえ込んだ。
「許さない。聞かせろ」
「恥ずかしい…よ」
「何も恥ずかしいことはない、聞いているのは俺だけだ」
「だから、それが恥ずかしい……ん…っ………」
ガイアスのキス。
なんて器用で丁寧なんだろう。慣れている。
どうすれば気持ち良くなるのかを、この人はわかっているんだ。
キスをされながら、彼の指先はレイアの体隅々に触れていき、服を脱がし、いつの間にかレイアは裸になっていた。
「や………っんっ…」
その事にレイアは気づきつつ、隠そうとしたものの、レイアが動いても、ガイアスはびくともしない。
「綺麗な体だ。よく見たいから隠させない」
「あっ……あ………」
ガイアスに触れられるだけで、レイアは本当にどうにでもなってしまいたかった。
セックスというものは、こんなに気持ちがいいものなのか。
目がとろんとして、体は熱くなって、気持ちいいなんて。
声が抑えきれないなんて。
「気持ちいいのが、よくわかるな」
レイアの顔、そして、レイアの秘部を刺激しては、また悲鳴を出すレイアを見下ろし、ガイアスは答えた。
「そんなことない……」
「本当か?素直になれ」
くちゅっと厭らしい音が響き、あまりの気持ち良さにレイアは感じすぎて、背中を反りあげた。
「いや…っあ………きもちいー………っ」
「そうか、よく言えたな。だが、まだまだこれからだ」
「これ、から……?もっと……?」
レイアはもはや片言状態だった。
ガイアスはズボンを下ろす。既に硬く起つ物をレイアは眺めて、思わず手を伸ばしてしまった。
そして指先で撫でる。
触れたそれは、一瞬だけ反応し、揺れた。
「おっきい……」
「これからこれが、お前の中に入る」
「こんなおっきいの……?」
「横になって、足を広げろ」
レイアは頷くと、足を開き、ガイアスを呼ぶ。
レイアの溢れた愛液を自身のものに絡め、挿入しやすくさせた。
「力を抜け」
レイアは軽く深呼吸する。次の瞬間だった。
「ひゃ………うぅっ……ああぁぁあっ……!!!!」
ビリビリビリと太股に痺れが生じ、レイアはまた悲鳴を上げた。
「なにこれ……なにこれ、なに………ああぁっあっ……」
「なんだ、初めての割には、入りにくいものだと思っていたが……もう全部入ってしまったな」
「う…そ………っ」
だか本当だ。
彼のものが入っているのが、レイアにはわかる。
太くて硬くて大きくて。彼がレイアの中で思い切り暴れている。
痛みはなかった。
だが、気持ち良すぎて、この快感を味わうのに必死だった。
こんなになってしまうのか。これが体を重ねるということなのか。
「いい子だ、レイア」
ガイアスがそう言い、レイアに唇を重ねる。
甘い声を上げながら、レイアはキスについていく。
上も下も熱い。
そうしてレイアはしがみつく。
背中に手を回し、ガイアスに本当にすべてを捧げた。
「お前は誰のものだ?」
「わ…たしは……ガイアスの…ものです……っ」
「そうだ、よく覚えておくんだな」
言葉通り、ガイアスをレイアは体中に刻まれた。
奥の奥まで、それはもう優しさを超えて、激しくなる。
だがレイアはもう、そんなのは関係なかった。
ガイアスの腕の中にいるだけで、幸福感に包まれていた。
この人は偉大なる存在だ。わたしも負けないくらいに、この人を愛していこう、と。
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ガイレイで新婚初夜。緊張するレイアを優しくリードするガイアス。裏(匿名様)
タイトル・間接の外れた世界
今回はリクエストありがとうございました!拙い文ですが、楽しんでいただけると嬉しいです。
2011.11.19
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