スパイファミリー | ナノ

▽ それは愛ではないと言い切れる?





週末になって、アーニャは友人であるベッキーの家へとお泊り会をする事になった。今はヨルと共にその準備をしている真っ最中だ。初めてのお泊り会でアーニャはとても嬉しそうにしていて、日程が決まってから毎日のようにはしゃいでいた。

「おとまり!おとまり〜♪わくわく!」

アーニャのリュックには次々とお泊りに必要な物がヨルの手によって詰め込まれていく。

「はは〜これももっていってもいいか?」

アーニャはベッドからペンギンのぬいぐるみを引っ張ってもってくる。これは流石に大きすぎるものだが、果たしてこれを持って行ってもいいのだろうかと、ヨルは腕を組んで考えた。

「アーニャ、これがないとねむれない」
「うーん・・・事情を話したらわかってもらえるかもしれませんし、ベッキーさんの執事さんに聞いてみましょうか」

アーニャはペンギンのぬいぐるみを嬉しそうに抱きかかえながら、ぴょんぴょんと跳ねている。そんなアーニャの様子を見ながら、ヨルはくすくすと笑って再び荷物のチェックを始めた。気心が知れている相手といえでも、失礼のないように、相手の家に迷惑をかけないように、そこだけはしっかりと努めなければならないと思っていた。母親として。なので少しばかり緊張はしているものの、アーニャの姿を見ているとその緊張もほぐされていくのもわかるし、初めてのお泊り会も楽しんでほしいなという気持ちも大きく上回ってくる。にこにこしているヨルをアーニャはじっと見つめて、ヨルの元に駆け寄った。

「はは」
「どうしました?」
「きょうはちちとなかよくするのか?」
「な、仲良く!!??」

突然何を言い出すんだと、ヨルは思わず声を荒げてしまった。

「い、いつも仲良くしてますよ?」
「アーニャいなくてもなかよく!しんぱい!」

心の奥を見透かされてしまったのかと、正直びっくりした。そう、アーニャが泊まりにいってしまうことによって、今日はこの家でロイドと2人きりで過ごさなければならないのだ。それ故に、楽しみにしているアーニャをよそに、日にちが近づくにつれてヨルはどうしましょうどうしましょうと心の中でずっと考えていたのだ。この家に来てからロイドと2人で過ごすのは初めてだ。アーニャが寝静まってから、2人で談笑することはあるものの、いない状態では今までない。なので、アーニャさん行かないでくれ、どうしてこんな時に仕事の依頼が入ってないんだと何度か思ってしまっていた。いざ当日を迎えるともう、構えるしかないのだが。

「・・・大丈夫です!仲良くできますよ!」
「やくそく!」
「はい、約束です」

アーニャを心配させないようにと、ヨルはアーニャの髪を撫でながらにっこりと微笑んで、その笑顔につられて安心したのか、アーニャもにこっと笑ってペンギンと共にヨルに抱き着いた。
やがて約束の時間になり、ベッキーの執事が迎えに来る。執事さんに頭を下げて挨拶をすませて、ヨルはアーニャを送り出した。

「楽しんできてくださいね」
「うい!」

そうしてドアがバタンと閉められた後、ヨルはしばらく玄関に突っ立ったまま動けなくなった。








(今日がきてしまったか)

同じく本日の業務を終えたロイドもそのように考えていた。実質上ヨルと2人きりであの家で過ごすのは初めてだとアーニャのお泊り会が決まった時に脳裏に揺らいだ。どういう風に過ごすのが正解なんだろうか。答えも見つけ出せなかった。実際に今のヨルとの距離感は抱きしめることとキスをすることは許されている。そして今日はその時間もアーニャが家に帰ってくるまでと、いつも以上に長い。初めて抱擁を許された時は半ば事故も含まれていたが、恥ずかしがって逃げていたヨルが逃げずに受け入れてくれたから、自分もそのまま事を進めてしまった。それに関しては後悔はしていなかったのだが、一度覚えてしまったものはもう一度味わいたくなってしまうというのが本能だ。ふとした時にヨルの顔を思い出してしまう。あの時の自分を呼ぶ声と、抱きしめた時の温もりと、自分を見つめる潤んだ紅い瞳が捉えて離さない。縛るものがないのなら、万が一タガが外れてしまったら。
家へ続く道のりを歩いては止まり、歩いては止まりを繰り返して、いつもより帰宅の時間が遅くなってしまう。

「ロイドさん!」

聞き覚えのある声にロイドはびくっと反応して顔を上げた。そこにはなんとヨルがいたのだ。

「え、ヨ、ヨルさん?なんで・・・」
「遅くなるって連絡がなかったので、散歩のついでに迎えに行ってしまおうかなと」

それもあながち嘘ではないのだが、本当は家に1人でいるとあれこれ考えてしまって、落ち着いていられなかったからだ。アーニャの言葉もあり、意識しないというのが無理な話だ。考えないようにしているのに、あの時の事が、あの時のロイドが、鮮明に記憶に蘇る。家にいるとロイドが帰ってくるのを待つのがどうしても恥ずかしくて耐えきれなくて、外だったら少しは緩和されるかなという考えに行きついて、ヨルは家を出てきたのだった。こうしてロイドと対峙した時に、しっかり顔を見て普通に会話をすることができたので、ヨルは安堵して胸を撫で下ろした。

「おかえりなさい」
「・・・ただいま」
「アーニャさんは無事に送りだしたので、心配しないで下さいね」

(よかった、普通に話せていますね)

いつも通りの、2人で話している時の感じにすることができている。この感覚さえわかってしまえば、あとはいつも通りに話して、過ごして、今日が終わるだけだ。
だが一方のロイドはそうではなかったのだ。
ヨルは今までの女性とは全然違うのは明らかだ。どうして落ち着くのかもその理由のひとつもわかっている。

ロイドはヨルの右手をそっと握ってみた。それはいつもならば事前にしてもいいですか?との確認はなく、唐突だった。せっかく普通に会話ができていたのにと、ヨルは感情が追い付かずに一瞬硬直して動かなくなってしまう。こうして手を握られるはあのプロポーズの時以来だ。ヨルにとっては運命の出会いでもあった。自分の事を肯定してくれて、格闘術を見せても引かずに凄いと言ってくれて、走っている時も気づいたら速度が追い付くくらいになっていて。ああ、そうか、そうだったんだ。この手に包まれた瞬間に、もう自分は捕らえられてしまっていたんだ。ずっとこうしていてほしいって思っていたんだ。心の奥底で。
それを実感してしまったせいか、ヨルはロイドの手を握り返す。

「思い出します、ロイドさんにプロポーズされた時の日の事。あの時も両手で私の手を包んでくれましたよね」
「・・・はい、そうでしたね」

そうして手を繋ぎながら、家へと歩みを始めていった。ロイドの方も感情の追いかけっこを繰り返している。本当にもう許してくれているんだなと思った。こうして触れていることも。抱きしめることも、キスすることももちろん許されなければできないことだが、手を握ることは1番距離感がわかる箇所だと思っていた。手に触れることが許されているならば、その次の事にも進めることができる。だけどそれはもう、1番最初に成し得ていたんだなとヨルの今の言葉でロイドは理解して、そして苦笑する。

(出会った時に、もう、既にか)

黄昏としてでもなく、ロイド・フォージャーとしてでもなく、個人として。
今日はそれを確認してもいい日かもしれなかった。あなたが逃げたりしなければ。自分自身が理解さえしてしまえば、あとはどうとでもできると思った。それに。

(もっと、触りたい)

すました笑顔の裏で、そんなことを考えている。明らかにあの時から、自分はおかしくなった。



玄関に辿り着いた際にヨルはロイドから手を離そうとしていたのだが、ロイドがヨルの手をがっちりと掴んで離さなかった。それを不思議に思いつつも、何も問わずにいた。玄関のドアが開いてガチャっと鍵を閉めて、ロイドはヨルが靴を脱いだのを確認すると、そのままヨルを背後から抱きしめる。吐息がヨルのうなじにかかり、びくっと両肩が疼いた。そのままヨルの首筋に数回唇を落とす。自分の部屋まで待てなかったのかと思うと自分の手の早さにも少しだけびっくりした。

「っ・・・」

その声だけで、自制を崩壊させるのには十分すぎた。


「ヨルさん、来てくれますか?・・・僕の部屋に」


流石にここから無理やり事を進めていくのをするわけにはいかない。ここから先は同意を得る必要がある。
耳元で囁いてしまったのはずるかったかもしれない。仕方がない。できる事ならば逃がしたくはないから。このような機会は早々ない。

「・・・はい」

少しだけ沈黙の時間はあったものの、ヨルの返答は「YES」だった。

「・・・ありがとうございます。」

ロイドは再びヨルの首元に顔をうずめ、そうしてからヨルを軽々と持ち上げて自分の部屋へと向かっていった。







「オレのわがままだということはわかっているんですが、どうしてもあなたに触れたかった」

ヨルを自分の部屋へと迎えいれ、自分のベッドへとヨルを座らせた後にロイドはスーツを脱いで髪の毛を崩し、白いTシャツに着替えてヨルの元に行き、再びヨルを背後から抱きしめてそう囁いた。

(あ・・・)

その時ヨルがとあることに気づいて、ドキドキしている気持ちの傍らではあったのだが、思わず口から言葉が漏れてしまった。聞こえてないだろうか?大丈夫だろうか。多分ロイドは気づいてないかもしれない。一人称が変わっていること。一緒に住むようになってから、アーニャと接している時と自分と接している時とは話している時とは話し方が違うのはもちろんなのだが、一人称も違う。おそらく「オレ」と言っている時はロイドの素なんだろうとヨルはそう思っていた。いつか自分にもなんて、そんなことを考えていたりしたが、この前も自分と話している時に「オレ」と言っていたことも見逃すはずがなかった。ああ、でも言わない方がいいんだろうな。話してしまったら勿体ないな。抱きしめられている傍らそれが嬉しくて笑みが零れる。

「・・・ロイドさんに触れられるのは嫌じゃないです」
「よかった。オレはやっとヨルさんにゆっくり触れると思ってます」
「えっ・・・」
「ここ数日は正直その事しか考えてませんでした。あなたが受け入れてくれて嬉しく思っています」

さすがにこれは恥ずかしい。どんどん顔が紅潮していく。ロイドの顔が横にあるから、声も直に鼓膜に響いてくるから、心臓が持たなくなるかもしれない。

「こっちを向いてくれませんか」

びくっと反応した後に、ヨルは首をゆっくりと右に傾けると、その瞬間にロイドの唇がヨルを捕らえた。ついばむようなキスをした後に、ゆっくりと押し付けて深く入り込んでいく。その状態を保ちながらゆっくりベッドへと押し倒した。その間にキスをやめたりはしなかった。深く浅くを何度も繰り返した。ちゅくちゅくと耳に入り込んでくる擬音と、ロイドに求められていく感覚と、この前と同じようで違うキスに、一度経験したといえども、まだやっぱり慣れない。けれど嫌じゃない。キスは不思議な気持ちになると職場の人が言っていたなとぼんやりとしながら思い出した。

「ぷは・・・」

ふと目を開けると、自分を愛おしそうに見つめているロイドの顔を目の当たりにするとまた、自分も胸がぎゅっと締め付けられて苦しかった。なんだろうこの気持ちは。ヨルはロイドの顔へと両手を伸ばして、そっと包み込んだ。こんな顔をしているロイドを見るのはもちろん初めてだ。薄暗いためにはっきりと確認できたわけではないが、いつものような余裕があるロイドではなかった。

「ここから先に進んでしまっても大丈夫ですか?その・・・」
「あ、え、あっ・・・」

ロイドの指はヨルの首筋をなぞり、ヨルの服をずらそうと手をかけようとしている。それはつまり、つまりそういう事だ。わかる。心臓が持たないかもしれない恥ずかしくて途中で逃げ出してしまうかもしれない、いろんな思いがヨルの心の中をうごめいていたが、このひとつが揺るがないから、受け入れようと思っていた。

(今の私を受け入れてくれるのは、この人しかいない)

「はい、大丈夫です・・・!」

その言葉を聞いてロイドはまたそっとヨルに口づけを交わすと、首筋などにそっと移動しながら服を脱がせていった。多分目は開けてくれないだろうなとロイドは思った。だけどその分ゆっくりとこの人の体温を感じながら記憶に残るくらいに体に刻み刻まれていこうと、指と唇が夢中に動かした。体温が熱くなってきてシャツを脱いで、ヨルの服もショーツ以外を脱がせると、柔らかく大きな胸に被りついて舌で先端を転がしながら吸い上げる。小さく掠れた声が聞こえてくる。素肌を密着させているのは始めてだ。やはり柔らかくて温かかった。そしてガラにもなく緊張しているのもわかっていた。無理だと思った。触れだしたらこれはもう止められない。ロイドの吐息が身体にかかる度、ヨルの口元でぎゅっと手を握っている手に力が籠って、声が漏れた。
その反応も声も、もっと聴きたくて、そこへと手を伸ばしていくとそこはしっかりと濡れていて、ロイドの指も入り込むくらいになっていた。

「っつ・・・!やぁ・・・」

ぷるぷると震えながらヨルは泣きそうな顔をしている。そんなヨルを見てロイドはくすっと微笑むとそっと顔を撫でながら唇を重ねた。大丈夫ですよと何度も言いながら。オレの背中に手を回してくださいと言われ、ヨルはロイドの背中に手を伸ばしてぎゅっとロイドの背中にしがみついた。
キスをしながらヨルのそこを入念に解してゆっくりと指の本数を増やしながら掻き回していくと、ヨルも腰を上に浮かしながらビクビクと反応して声を荒げた。もうどうなっているのかわからなかった。わかるのはロイドと触れ合っている素肌の心地よさと押し寄せている快感だった。

「ロイドさ・・・・」
「ゆっくりするので大丈夫だと思いますが・・・力を抜いて下さい」

ぴとっとそこにロイドのモノが充てられた時、心臓が今にも破裂しそうでどうにかなりそうだったが、ロイドの事を信じているヨルは、その言葉通りになるべく力を抜こうと試みる。

「あ・・・あぁ・・・」

言葉のままにゆっくりと熱くて硬いものがヨルの中へと入りこんできた。体が砕けてしまうかと思った。銃で撃たれたとか被にならないほどのものだった。少しずつゆっくりと押し込まれた後、共に呼吸が苦しそうなヨルとロイド。中がきついこともわかっていたが、それ以上にヨルの中は気持ちが良すぎてやばかった。

「ヨルさん・・・入りましたよ」
「はぁ・・はぁ・・・」

ヨルの太腿を抱えながらロイドは少しずつ動かしていく。今までとは比べ物にならない気持ちよさに、ヨルの声は我慢できずに部屋中に響き渡った。本当はもっとゆっくり優しく突き上げていきたいところなのだが、ヨルの中がぎゅっっと容赦なく締め付けてくるから、耐えることが精一杯だ。そんな中でもヨルの両手を捕まえて自分と指を絡ませて、腰をどんどん早く動かしていった。

「っ・・・!!!」

ぱくぱくと唇を動かして声にならない甘い声がヨルの口から洩れる。
下腹部がきゅうきゅうと唸って、思わず身体が仰け反ってしまった。その反応を見たロイドは、ヨルの額に唇を落として呟いた。

「ヨルさんもう少しだけ、オレを受け入れていて」

こくこくとヨルが頷くと、ロイドの刻むリズムが早くなってきて、先程以上の衝撃をヨルは味わうことになった。壊れる、壊れる、でも、でも-----------------
最後はヨルに覆い被さる形で、ロイドはヨルの中で、果てた。


その後、ロイドはヨルを自分の腕の中へ招き入れてそっと包み込むように抱きしめた。ヨルの匂いがロイドは好きだった。安心する。何も着飾りのない、そのままの、ヨルの匂いだ。

「体はきつくないですか?」
「はい・・・でもすごく、すごく、恥ずかしくて・・・」
「オレも、すごく恥ずかしかったですよ」
「でも、すごく、すごく、嬉しかったです」

人肌がこんなに気持ちがいい事なんて知らなかった。でももうこれは、ロイドじゃないと味わえないことなんだとヨルは思っていた。常に優しく大事にしてくれていることも身体を通して伝わってきたからだ。ならば自分もロイドを包み込んであげたいと、そんな気持ちにさせられる。
ヨルを抱きしめているロイドは、ついに超えてしまったかと一瞬だけ申し訳ない気持ちになりつつも、やはりこの人は今までとは違う人だと頭の中で理解した。この人を手放したくないと思った。本当はそんなことを思ってはいけないと言い聞かせているけれど、この任務が続いているうちの間は。間だけは。

「・・・しばらくこうしていてもいいですか?」
「・・・承りました。」


その言葉を聞いたヨルは、ロイドの背中に手を回して、ロイドと同じくらいの力を込めてぎゅっとする。
特に何か言葉を交わすことはなく、先に眠りについたのはヨルの方だった。一定の呼吸音が聞こえてきたことを確認すると、ロイドは少しだけ力を緩めてヨルの顔を覗き込んだ。お酒をんだ時のような、顔が綻んでとても幸せそうな笑みを浮かべて眠っている。
ヨルも本当の所はどう思っているかもわからない。それでも今の自分にとっては任務としても、そして人としても、この人と一緒に過ごすことはとても大切な事だ。

この部屋の中だけでの穏やかな時間を、ヨルとの時間を、彼女の温もりを、もう少しだけ。
そう思いながら気づいたら自分も眠りについてしまっていた。

先に目を覚ましたのはヨルの方で、目を開けたらすぐ傍にロイドの顔があって、ヨルは「ええええええ!」と頭が一瞬破裂しそうになったが、昨晩の事を思い出して、更に顔を真っ赤にして昇天しそうになる。でもこうしてまじまじと彼を見つめていると、この人の傍にいられているなんて、となんとも贅沢な気持ちになる。契約している夫婦だからこうしたわけじゃない。彼だったから。彼が自分を求めていることも嘘じゃないんだとわかったから。

「ロイドさんにそれが伝わっていればいいんですけど」

この幸せな日常を自分にくれたアーニャと、ロイドに感謝をしつつ、ヨルはまたロイドの背中に手を回した。

「私もきっと同じくらい、ロイドさんを求めていました」

彼が眠っている状態だからこそ、心の奥底にしまい込んでいた本音が、思わずポロっと、漏れてしまった。








翌日のお昼過ぎにアーニャはベッキーの家から帰ってくる。

「ははただいま〜!」
「おかえりなさい、アーニャさん」

ロイドは仕事に出かけてしまっているので家にはいなかったが、ヨルがアーニャを待っていた。
アーニャはヨルの心の声を呼んでいたので、昨日の夜にロイドとヨルが気まずくなったり喧嘩したりしていないどうかがとても心配していた。

「はは、ちちとなかよくしてた?」

昨日の夜の事を思い出して、ヨルはぶわっと体温が上昇して顔が真っ赤になってしまったのだが、アーニャへ捧げる言葉は「はい、とっても仲良くしていましたよ」だった。





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