愛は眠らない
「……いいだろ?」
「……嫌って言ったら?どうする?」
「別に言い慣れてるから、なんとも思わねーし」
「……本当に?本当にそう思ってるの?アルヴィン君」
「…なんでそんなこと言うんだよ、レイア」
「アルヴィン君は嘘つきだから」
「……はあ、それに関しては、なんとも言えねーな……」
「ふふっ、ごめん、冗談だよ」
レイアはそっぽを向いたアルヴィンを、後ろからぎゅっと抱きしめた。
とても淋しそうな姿を見せている、彼の姿。
それがまた、愛しくてたまらなくて、
(…母性本能、くすぐっちゃうんだよね、ホントに)
「…なっ、レイ………」
「いじめてごめんね」
「…んだよ、それ」
「……なんか、かわいくってさ、つい」
「男が女に可愛いって言われて、嬉しいと思ってんのかよ」
「はいはい、わかったから」
ここまで言われて、さすがのアルヴィンも黙っていられるはずもなくて。
「うわあああっ………!」
アルヴィンは体を起こして、レイアを再び押し倒す。
「……誘ってるって、そう思って、いいんだよな?」
「えっ、ちょっ………」
「もうダメだ。ここまで言われて、しかも抱きしめられて………俺の理性が…持つわけないだろ」
アルヴィンはレイアと『リンク』し始めたのだった。
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