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It is addicted to the sea of kiss










さっきから、何度、唇を重ねているのだろう。
どのくらい時間が経っているのだろう。
別にそういう、いかがわしい行為をしているわけではない。
アルヴィンなら、すぐその先にいこうとするんだとばかり、思っていた。それが以外にもそうではなかった。
初めてキスするまで、大量の時間を費やした。こちらから先手を打つべきなんじゃないのかと、思わせるほど。

だが、一度、唇を重ねて、互いにそういうことをしても大丈夫なんだと認識してからは、アルヴィンも積極的になることが増えた。
今はレイアの腰を抱いては、啄むようなキスを何度も繰り返す。
そんな浅いものでも、終わる気配は感じられなかった。
アルヴィンがレイアから腕を離そうとしないから。
そしてレイアも、まだ終わってほしくないと望んでいた。双方の意見は一致している。これでは、いつまでたっても終わるはずがない。


「止まんねえ」

「止めなくていいよ」

「ありゃま、意外」

「だって、今度いつこうできるか、わかんないじゃん。だからわたし、何気に会うの楽しみにして……」


会話をするのも勿体ないと思った。本当にいくらでもキスをしていたかった。アルヴィンが容赦なく、レイアの唇を奪い続ける。彼は彼女に酔いしれていく。

「んっ…もう……」

「そんな声聞いたら、もうしばらく続けちまうぞ」




いいよ、と応えるかのように、レイアはアルヴィンの唇をぺろっと舐める。この野郎と言い残したのを最後に、二人はキスの海へと溺れていった。












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