旦那の亜麻色の髪に櫛をとおす。湯上がりだからまだ湿っていて櫛の跡が髪に残る。
愛しい。
そんな言葉に頭の中を支配される。
俺は未だ少し湿り気のあるシットリした髪を鋤き口付けてみた。
そして、口付けたまま、
綺麗だね、なんて囁いてみた。
案の定耳を赤くして、鏡に旦那の困ったような恥ずかしがるようなそんな顔が映って少しだけ苦笑い。
所詮は、主と従者。どうにもなりやしないのに。俺は何を考えているんだろうか。
本当に莫迦野郎だ。
(それでも、今この瞬間だけでも、)
後ろからゆったりと抱き締めて赤い耳に口付け囁く。
「このまま、一緒に消えちゃいたいね、」夜の帳に紛れて逃避行
(できたらどんなに、)
>>ちょ、ワケわからなくてスミマセンorz
佐幸だけど佐⇔幸?
竜弥