「なに…?」
先程から幸村の唇を指でなぞる佐助に幸村は問う。
佐助は何も言わずに時折親指の腹で柔らかい幸村の唇を挟む。
「だから…なに…」
眉をひそめ目の前の佐助をチロリと見つめるが、佐助は無表情のまま唇を撫でる。
(ああ、紅い…)
「さす…んっ…」
もう一度幸村が唇を開くと佐助の舌が幸村の唇を舐め、指が幸村の舌を絡める。
「はっ…ふぁっ…」
幸村の口の端からは唾液が伝い、それを佐助は舌で舐めあげる。
そのいやらしい舌遣いに幸村はふるりと躯を震わせた。
「あっ…ふ…さすけ…ん」
下唇を甘噛みし、唇を覆うようにキスを繰り返す。
肩で息をする幸村を眼下におさめ、佐助は絡めていた舌を離した。
幸村は服の裾を掴み、とろりとふやけたような表情を佐助に向ける。
桜色から紅色に染まった幸村の熱をもった唇をなぞり、口角をあげる。
「口紅塗ったみたいだね…真っ赤で…綺麗」
そう恍惚とした表情を向ける幸村の紅へ、更に唇を這わせた。
母の口紅を塗りたくり
>>37
佐幸…
今頃エロス(?)がどうしても書きたい
竜弥