テレビって、こんなにも退屈だったっけ。

佐助は黒いソファーにドカリと腰掛け、つまらなさそうに液晶画面を見、チャンネルを変えた。

台所では危なげな音が繰り広げられている。


「なんで…俺んちに幸がいんのに…触れないわけ」

佐助は小さく呟き、チャンネルを床に投げソファーに寝転がる。

今日は確か、幸村が家に来るっていうんで…昨日から片付けして…うん。
二人でDVDでも見ようかと思ったんだ。

なのに…デッカイ荷物持ってきたと思ったら…俺をリビングに追いやって、絶対にキッチンには入るなって。


あんまりだ。


佐助は、あーとか、うーとか唸り先程の幸村を思いだす。

「美味いものを作ってやるから待っておれ!」

これでもかと思うほど満面の笑みで、俺の顔面でぴしゃりと扉を閉めた幸村…。

「また…誰かに何か吹き込まれたかな…」

佐助は髪を掻きながら呟いた。


「いっ!!」

「幸っ?!」

キッチンから幸村の叫び声が聞こえて佐助はキッチンに走る。

シンクの前で蹲っていた幸村の肩を抱きかかえながら佐助は幸村を覗き込む。

「どっか切ったの?!どこ?!」

すぐに幸村の腕を掴む。左の人差し指から血が流れていた。

佐助は頭に血が上ったのか怒鳴った。


「なにしてんだ!!バカ!」


佐助に怒鳴られたことなど数える程もない幸村は、瞳を潤ませ、ビクリと肩を震わせて瞳からポロリと涙を流した。


「…さす…け……っ」


佐助は幸村の人差し指に舌を這わせ、口腔で唾液と絡ませる。

口腔に鉄の味が広がる。


傷を舐めると、そんなに深くはなかった。よかった。

佐助は伏せていた目を幸村に向けた。その顔が真っ赤に染まり微かに震えていたから、佐助は目を見開いた。

鉄の味に酔ったのか、ドクリと心臓がはねた。


舌をネットリと絡ませ指を舐め、音をさせて吸い付く。
案の定幸村はふやけた様な熱い眼差しを向けてくる。

「んっ……さす…け……」
熱い息をはき、唇を震わせる。
佐助は幸村のチロリと覗く紅い舌にひかれるように指から唇を離し、自分の指を幸村の唇に這わせ、幸村の紅い舌を指で撫でる。


「ぁ…っ……ふぁっ…」

「怒鳴ってごめんね……血…とまった…ね」


幸村の唇の端に滴れた唾液を舐めあげニヤリと笑う。

「幸の血に…興奮したみたい……ねぇ…どうにかなっちゃいそう…」


クニクニと舌を弄びながら言う。

佐助は幸村にキスをおくり、床に押し倒した。


「…んんっ……」


「っはぁ……ゆき……何で料理なんか…」

佐助は幸村の首筋に顔を埋ずめ、囁く。

「んぅ……学校で…料理……習った…から」

佐助に食べてほしかったのだ…と小さく呟いた。


(可愛い…かわいいっ!)

「ゆき…ゆき……」

首筋に噛み付くようにキスをし、紅い跡を付けていく。
幸村の手に指を絡ませ床に縫い付ける。


「いっ……」


幸村の指を見るとさっきの切り傷から血が滲み始めた。
痛さで顔を歪める幸村に興奮した。

「…いい顔しちゃって……」

佐助は幸村の服を脱がしにかかる。
幸村は抵抗せずにされるままになっている。


紅く火照った幸村の肌に舌なめずりする。

「…はれんち……」

幸村は佐助のキスに答えながら、離された手を佐助の首に回した。


「……すっげぇ…胸あたる…」

「ばかっ!……ひゃうっ…ばっ……ここで?」

豊満な胸を下から上に持ち上げ、ゆるゆると揉む。

「こーんなエッチな躯目の前にして我慢できません…」

佐助はニイッと笑い、右の胸の突起を唇で食み、舌で時折つつく。
左は指の腹と指の腹で弱く、強くと摘んだり、グリグリと押し潰したりする。

佐助の愛撫に堪らないのか、頭を左右に振り静止を求めるが、佐助はニヤニヤと笑うだけだ。

「ゃんっ…さすけっさすけぇっ…」

そんな佐助に観念したのか、幸村は佐助の腰に足を絡ませ、佐助の腰に股を擦り付ける。

「いつもより大胆じゃなーい?」
茶化すように言うと、切羽詰まったような熱い瞳を向けられる。
(参ったねえ…)

佐助はすぐに幸村のジーパンと下着を脱がし、太股を撫で回す。

その中途半端な愛撫に焦がれたのか、幸村は声を上げる。


「もっ…あつい……佐助がこんなに…したのだから!……はやく…しろっ」

「はいはい…」

佐助はそういい、幸村の足を左右に開き、すでに濡れそぼる薄い茂みを割り、隠れるピンクの蜜壺の淵を撫でた。

「んんっ…ひゃ……」
「ここに指突っ込んでぐちゃぐちゃにされたい?」
佐助は幸村の耳元で低く笑いながら囁いた。


「あっ……はやく…佐助ぇ」

(素直なのか素直じゃないんだか…)

佐助は幸村の言葉に苦笑しながらも、蜜壺に二本の指を突っ込んだ。

その衝撃に驚いたのは幸村だった。喉を仰け反らせ嬌声をあげた。

「ひんっ…はっ…さ…すけ…ぁあ…」
「二本はまだキツかった?」

佐助はそう言いながらももう一本増やし、三本で幸村の中を掻き回す。

「あああっ!ひっ…らめっ…らめぇ…つよっ…強すぎるよぉっ」

幸村は涙を流しながら喘ぐ。
強いといいながらも自分から腰を振る幸村を眼下に納めながら笑う。

「気持ちよさそうだねぇ……血…出ちゃってるのに」
佐助の言葉にビクリと震え、佐助が抜いた手をボンヤリと見つめる。

「幸の汁と…混ざってる」
佐助はそのまま、紅い舌を出し手を舐める。


幸村は見ていられないのか腕で顔を隠す。
しかし、もう片方の佐助の手が幸村の秘部に辿り着く。

「これも…弄ると嬉しいんだよね幸は」

茂みの中の上の辺りにある愛芽を指の腹で押し潰した。

「きゃうううっ!?やっ…やあああっ」

幸村は電流が走ったように跳ね、すぐにくたりとなった。

「イッちゃった…?」

幸村は肩で息をしながら佐助に抱きつく。


「もっ……早くちょうだいっ」

「っ…」

耳元で熱く囁かれ、佐助は自分の昂ぶったものを取り出しゴムを付け、蠢く幸村の蜜壺に押し込む。

「ひぁぁあああっ!…あっ…あんっ…はぁっ」

ズグズグと腰を叩きつけられ揺さ振られる。
佐助は幸村を抱え上げ、背を壁につけ座り、幸村を自分の上にまたがらせた。

幸村は自分の重みで更に佐助と深く繋がる。

幸村も気持ちいいのか自分で腰を振る。
佐助は目の前で揺れる幸村の胸に顔をうずめる。

「あっあっ……んっ……さすけ?」

「幸の鼓動が聞こえて…なんか気持ちいい…」

そう言った佐助が可愛く思え、幸村は佐助の頭にギュウギュウと抱きつく。

「ちょっ…幸………息できな…」

「っ?!」

手を離した幸村に苦笑し、幸村の左手の傷にキスを落とす。

「血…滲んでんね……また後で…手当てしてあげるから…」

佐助はそう笑って、また腰を動かせ始めた。


「んっんっ…さすけ…もっ……中ぐちゃぐちゃで…頭…変…なるっ」

「幸…ゆきっ……もうイッちゃう?」

佐助の優しい声に涙を飛ばしながら首を縦に振る。

「俺も…幸の顔で…イきそう」

幸村の唇を覆うように口付け、腰を早急に叩きつけた。

「んぁああっ…」

幸村の締め付けに佐助は精液を吐き出した。




「はあー……すげぇ気持ちいい…」

幸村の胸に顔をうずめたまま言う。

「…バカ者」

幸村は佐助の頭を撫でる。

「ドクドク言ってんね…あー、俺様…幸の血になりたい」

「なにそれ…」
幸村はくつりと笑う。

「んー?…ずっと一緒にいたいってこと」

「…ふーん……てゆーか…中入ってる」

ジトリと上から睨むと佐助はおチャラけたように言う。

「あら?……あ、ここ大丈夫?」

佐助は幸村と繋がっている結合部分に指を這わせた。
「ちょっ……ぁ…ばかぁ」

佐助はニヤリと笑い、また幸村を押し倒したのだった。



赤血球になって
あなたの中を廻りたい

(ずっとあなたと共にあれるから。
こんな幸せ他には無い!)





>>やっちまったぁい。
佐助×女体幸村。
血表現すみません。

そして半端なエロス。
佐助をSに幸村をMにするのが好きらしい。
微妙。実に。
本当は、制服+エプロンだったはずが…。
また、それはりべんじ。



竜弥


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