「円堂…」
「ん?」

月明かりに照らされた幼なじみの横顔に言葉を投げると、凄く綺麗な笑みを向けられた。
それに酷く見惚れて、気づいたら唇を寄せていた。

「っ……ここ外っ」

顔を真っ赤にした円堂に笑って、歩みを進める。

「…なぁ円堂…俺の名前覚えてる?」
「はぁ?…風丸…」

案の定な円堂の解答に小さく笑う。

「違うよ…」
「…いちろうた」

後ろからブスッとした声が聞こえる。
それに首を振ると円堂が俺の前まで走ってきた。そのまま間合いを詰められてキッと睨まれた。

「なぁに?」

ニッコリと笑ってやると、ああもう!とかなんとか言いながらキスをされたから、驚いた。物凄く。
目を丸くして円堂を見ると凄く恥ずかしそうに歯切れ悪く、俺の欲しかった名前をくれた。

「ち…ち………ちろー…」
「…」
「なっ、なんとか言えよっ…こっこれ恥ずかしい」

外にも構わず円堂を抱き締める。

「ははっ…なんだろ…すげー嬉しい」

笑いが込み上げてきて、腕の中の円堂が、笑うな馬鹿ちろー。と言った。



Calling



>>初の風円。
風丸が一太郎ではなく一朗太という真実に衝撃を受けて、ずっと書きたかったもの(・ω・)
大層簡単に書いてしまった。ごめん、ちろー(・ω・)
ちろーかちろーたに迷った(^q^)


竜弥





*プラウザバックプリーズ

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