「ね、なんで…俺達一緒にいるようになったんだっけ?」
「…………あ?」

一呼吸なんてもんじゃないくらい間が空いて心底面倒くさそうな声が返ってきた。ムカついたからあのワカメ頭を引っ張ってやる。
そしたら、舌打ちして面倒くせぇとか言って、手をはたき落とされ、パックのいちご牛乳をジュルジュル音をたてながら飲み出した。それも面倒くさいなとでも言うように気だるげに。

「なんでこんないかにも面倒くさい奴と…」
「誰が面倒くさいって?」
そりゃあ、俺じゃなかったらお前しかいないじゃんかと言うと。また小さく舌打ちされた。

「で…なんだって?」
「だーかーらー……もーいいですー」

なんだか必死こいてる自分がアホらしくなってきて途中でやめた。

「お前が、基山さんに追いかけられてたんだろ」

暫く黙ってたのにネッパーはいきなり、そんな思い出したくもないとこから思い出してくれた。
なんか(しいていえば犬とか変態とか)に追いかけられてたとかさ。もっとオブラートに包んで言って欲しかった。

「あー…嫌なとこから思い出すね」

そう、俺はなんでか知らないけど、ヒロトにこれでもかってくらい好かれてる。別にヒロトが嫌いなわけじゃない。
なんだか時々恐いだけ。そう恐いだけ。
…。ヒロトの暴走スイッチが入って、今みたいにあしらうことが出来なかった俺は、ひたすらヒロトから逃げてた。あれはたしか、女装させられそうに…いや…思い出すのは止めよう。
で、施設に来たばっかりのネッパーに足引っ掛けられて、顔面から、こう…ズシャァッとスライディングかまして、わんわん泣いたっけ。いやあれは泣くって。痛かったし。ヒロトに見つからない草の影に引っ張り込まれて口なんか押さえられたっけ。黙れよって。まー、無音でぼろぼろ泣いてた。
で、泣き疲れて気づいたときにはネッパーの膝の上に頭乗っけて横になってた。見上げたらネッパーの寝顔でマジマジと見てたっけ。

そんなことがなんどかあって、いつのまにか一緒にいるようになった。毎度、めんどくせーとかかったるいとか言うくせにいつのまにやら助けられてた。
それがおかしくて小さく笑った。


「あの顔は傑作だった」
「なに」

隣でパックをベコベコと膨らませては吸い…を繰り返していたネッパーがボンヤリしながら言った。

「涙と鼻水でぐしゃぐしゃな顔…オマケに土と鼻血」
ストローを口端と歯で挟み、口角をあげて笑うもんだからパックを取り上げてネッパーに投げた。

「…どこかのヒーローの服で綺麗にさせていただきましたけどね、」
「あの時はブッ殺したくなった」

難なくパックを空中でキャッチするとストローだけをまだ噛みながらニヤリと笑った。

「うるさい、ヒーローのくせに嫌な笑いすんな」
「いや、意味分からん」

ネッパーはストローをパックに差し込みながら肩をすくめて呆れながらも嬉しそうに笑った。その笑顔を見てなんだか自分も嬉しくてネッパーのワカメをわしゃわしゃと撫で付けた。


面倒くさがりヒーロー




>>やっと書けたっ!!ネパ円(^O^)
ネッパーは大変面倒くさがりならいい(^q^)でも円堂に対しては執着すればいい(^q^)
基山さん変態\(^^)/ゲラゲラ
ネッパー本当にすきです
これは、施設に住んでる円堂とかネッパーとかヒロトとかもろもろいます。で、学校の屋上にて。
ネッパーは円堂より一個下だと思うんだけど、コレはータメ?いや一個下がいいな。
みんな幼なじみ\(^^)/



竜弥




*プラウザバックプリーズ

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