「鬼道…」
ボンヤリと宙を見詰める横顔に声をかけても、ピクリとも動かない端整な顔立ちの彼。
いい加減名前も呼び飽きた。どうも彼は考え事の最中らしい。それも、重度の。
その深見の中に一人で立ち向かっていくところが大嫌いだ。前に言われた孤独という言葉がいつも胸を突き刺す。

「………」
「…円…堂?」

いきなりのことで驚いたのだろう。驚けばいい、焦ればいい。
俺のことだけを見てくれればいい。考えればいい。
そんな我が儘は一時的なものだって分かってる。
それでも、いまこの時点で一人だなんて言わせない。
「そっちこそ…俺のこと独りぼっちになんて…すんなよ」
「…悪い」

涙を拭われてそれでも止めるなんてしてやらない、むしろ自分でもこの涙の止め方が分からないのだ。

「円堂…俺は円堂が大切だよ」

抱き締められて耳許で囁かれた言葉に、小さく『嘘つき』と呟いて、鬼道の未だに謝罪を訴える嘘つきな唇を塞いだ。



嘘つきは誰だ




>>世界編の一話をみて、なんだこの鬼円はと思って書いたものです(^q^)
鬼道さんがめちゃくちゃ弱ってた(^q^)
ってことで、円堂だって弱いんだよと…
因みに付き合ってます。
すんごいまとまらなかった。不発です。



竜弥





*プラウザバックプリーズ

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