「さみーさみーっ」

寒がりな綱海はベッドに潜り込み未だにゴロゴロダラダラとしている。
それに見かねた円堂は布団と毛布をひっぺがえしにかかる。

「日曜だからっていつまで潜ってるつもりだっ!!」
「だってさみーじゃねーか」

沖縄で育った彼にはこの寒さは厳しいことぐらい分かる。分かるが、かれこれここに彼が来て五年以上は経つのだ。いい加減慣れてくれなければ此方も困る。

「今日は一緒に買い物いくんだろ?!服買うって言ったの綱海だぞっ」
「んなこたぁー言ったって…寒い」

引っ張っても梃子でも動かない綱海に焦れて円堂は綱海がいるだろう布団の膨らみをバシバシと叩く。
面倒見の良いお兄さんキャラはどこへやら。

「もー知らない、俺…今日は風丸と遊んでくる」

そう言って服を着替えようとベッドから離れようとして、腕をグッと掴まれて反転。
いつの間にか真っ暗な空間に引き摺り込まれていた。しかも、ご丁寧にガッチリと身体をホールドされている。
首筋を擽るのは犯人の髪の毛と匂いを嗅ぐように動く鼻だ。


「円堂…」

耳に唇を押し付けたまま囁いてくるものだから、たまったもんじゃない。
拒否の言葉をかけようとするものの、一瞬で唇を塞がれた。

「んっ…ンン…」
「…円堂の匂いで朝立ちしたみてー…どーしてくれんだ」

唇をつけたまま時折食まれながらそんな馬鹿なこと言うもんだから、髪の毛を引っ張ってやる。
それも暗い中よく分かるなと感心しそうになるくらい、直ぐにシーツに縫い付けられた。

「…で…、誰と何処行くって?」

唇を少しだけ離して囁かれなにも返せないでいると、布団を剥ぎ取った綱海の心底嬉しそうな顔が視界に入った。
「俺とベッドの上でだろ?温めてくれよな円堂、」
何を勝手なことをと言う否定も聞き入れられずにまた唇を塞がれた。



凍える唇を温めて





>>今日は物凄く寒くて寒くて仕方なかったから書いた綱円(^q^)
綱海は絶対に寒がりだ。
とか妄想。
いやあの人実は大丈夫だったりとか。
何はともあれ円堂に温めて貰えばよし。←
学生かな…?

スランプですごめんなさい。


竜弥





*プラウザバックプリーズ

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