なんでこの時代は異性でないと結婚出来ないんだろうか。馬鹿げてるよね。まぁ、俺様の頭事態馬鹿げてる気がするけど。
隣ですやすやと眠る旦那の前髪をかきあげる。

(あー、可愛いな、どうしよう)

一昨日から頭の中がピンクだ。なんでだろ、旦那と見てた連続ドラマがクライマックス向かえたからだろうか。
(あれは感動した。泣いちゃったし。旦那なんか昨日目が腫れてた、)

俺は壁に頭を預けて窓際に置いてある煙草と灰皿に手を伸ばした。
けど、旦那の手に阻まれた。

「…駄目、」
「…起きてたの?うん、分かった」

旦那が嫌がることはしません。これ俺様のモットー。
そんな悦に入ってたら、旦那にグイッと腕を引っ張られてバランス崩してベッドに逆戻り。
どうしたの?と言う視線を向けたら、寝ぼけ眼の旦那が胸に擦り寄ってきた。

「お前もまだ、寝ろ……寒い」

ああ、眠いし寒いんですねと確認し旦那をギュッと抱き締める。

「ん…なんだか冷えるもんね、」

それに裸だしねと言うと、破廉恥とか罵声が飛んできそうだったんだけど、今日は甘えたさんらしい旦那は更に俺に抱きついてきた。

(え、朝から誘われてる…?)

邪な考えを理性でもって押し退け、旦那の耳許に唇を寄せる。

「ん…」
「俺様…夢があんだけど」
囁くと微睡んだままの目を向けてきた。話聞いてるのか分かんないなと少し喉の奥で笑って、まぁいいやと話を続けた。

「海外ってさ、同性でもキチンと祝福されるとこってあるんだって、日本ではそういうのないじゃん…俺様は別に形式慣わしとかってどうでもいいんだけどさ…何て言うか…日本でも全然大丈夫なんだけど……だから…さ」

なんか一人でしどろもどろしてるけど…旦那見たら目瞑ってた。
寝てるじゃんとか一人で突っ込んで一人でホッとしてた。

「ねぇ…俺とハワイに行くきない…?とかね」
「…先に言うことは?」
「え」

やだよこの人起きてやがりましたよ。
旦那を恐る恐る覗き込むとこっち見てた。

「先に言うことは?」

また同じこと言われて、視線をそらそうとしたら頬に旦那の手が触れて、旦那と見つめ合うかたちに。
旦那がジッと見つめてくるもんだから、俺は苦笑して囁いた。

「恐れ入りました…俺と結婚してください」

そう言ったら、本当に綺麗に笑った旦那に出逢ってから何百、何千回目か分かんないけど、またときめいた。

「喜んで…幸せにしないとすぐに離婚だからな」
「うん、肝に命じます」




アイアムドリーマー
(夢でなんて終わらせない!!)



>>サブタイトル、トキメキって何時までも大切なんですよね。←黙れ
Pさん宅のブログで書かれてたプロポーズ佐幸にあやかって書いてみました。電波ップルっぽく。
大好きPさんにいつもお世話になってますで、捧げてみる。
とか、勝手に言ってみる。
佐幸って神ですねなんだか。どこまでもなんでもやれちゃうよね。


竜弥





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