「慶次殿…何をしておられるのですか?」

一年の幸村のクラスに飛び込み、窓ぎわの幸村の机に来て、机と壁の間に大きな身体を押し込める慶次を見て幸村が問う。

「幸……かくまって?」

幸村に会いにくるにも、多くの邪魔が入るので(主に顔にペイントしたオカンや眼帯したエセ外国人きどりやら)前の時間は一年の便所で授業をフケ、走って幸村のクラスにやってきたのだ。

巨体が狭い壁と机の間に納まっている姿は、誰がどうみても滑稽だが、純粋天然の幸村はガタリと立ち上がり叫ぶ。


「敵襲ですか!慶次殿!」
叫んだと同時に慶次に引っ張られ、同じ高さまでしゃがまされる。

慶次は人差し指を口元でたて、静かにと小声で言う。

「どうなされたのですか…慶次殿」

幸村は真剣な顔で慶次を見つめる。

その顔が可愛くて慶次は豪快に笑った。


「けっ慶次殿っ?!」

自分が静かにしろと言ったくせに、豪快に笑いだした慶次に驚き幸村は驚いた顔をして見つめる。


「…っとに…可愛いよな幸はよぉ」

ポカンとしていた幸村だったがみるみる内に頬を赤に染める。


「なっなにを!慶次殿!?」

「しっ…静かに……幸」

今度は幸村の唇に人差し指を当て、それから自分の唇に当てる。

それを見て耳まで赤に染めたのを見て、慶次はニッコリとほほ笑み幸村の耳元で囁く。


「今日さ…一緒に帰ろ?」




約束を取り付けるのも懸け
(それだけ、きみは愛しい子)




fin...





>>そのあと見つかって結局仲良く4人で帰ります。うん。
勝手に学園パロ。。。
初の慶幸?



竜弥



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