俺は今焦ってる。いつにも増して、すごい焦ってる。
目の前で涙を流す旦那に。
泣くなんてこと小さい頃しかなかったような気さえする。いや、正確には俺の前でこんなにも泣いてる旦那は久しぶりだ。
それに今は、すごくドキドキする。涙が綺麗過ぎて、泣き顔が可愛すぎて、オカシイくらい旦那の泣き顔が愛しい。
「ねぇ…泣かないでよ」
旦那の肩にすら手を置けない愚かな自分は震える声をやっと発せた。
なんて情けない。
「だって…いきなり…」
うん。そうかも。
でも、だって…もう隠しきれなかったんだ。
溢れて溢れて、苦しくて、知っていて欲しくて。
俺は漸く旦那の柔らかい栗色の髪をゆるく優しく撫でることができた。
そしたら、涙を一杯に溜めた旦那の瞳とかち合った。
次の瞬間には撫でていた掌は旦那の掌と合わさり、柔らかい旦那の頬に触れていた。
旦那が目を伏せて、頬を擦り付けてくる。
それを茫然と見ていて、濡れる長い睫毛が恍惚とさせて、カッと身体中に熱がこもる。
もう片方の手で旦那の片方の頬を撫でると、伏せていた瞳が此方に向く。
俺は小さく触れるだけのキスを旦那の唇に落とし、もう一度小さくあの言葉を囁いた。
すると、目の前の子どもは無邪気にでも、艶やかに微笑むから、涙がでそうになった。
「もう一回…言ってくれ」
そう泣き笑いで言われれば言わないなんてこと言えやしない。
「何回でも言うよ…旦那のことが…大好きです」
例えばそんな理由で泣く君が
(愛しいと思うんです)
>>五萬打ありがとうございました!
すみません、いろいろしようとは思ったんですが、ダラダラとなりそうだったんで、一本でパーン\(^^)/と終わらせてみました。←
告っちゃう佐助くんに嬉しくて泣いちゃう幸村(^^)
五萬打本当にありがとうございました\(^^)/大好きです!←
一応フリー。
竜弥
title:にやり