2009/09/06 18:16




*現代


「元親殿…某を置いて死なないでくだされ…」

そうポツリと吐き出された突拍子も無い幸村の言葉に、俺はバイクの手入れを一旦止めバイクに凭れている幸村を見詰める。

「なに馬鹿なこと言って……幸村…?」

伏せていた眸が此方に向けられ、少し息が詰まった。

「なに…泣いてやがんだ馬鹿…」

潤んだ眸から零れる涙を指で掬って笑ってやった。そしたら、恨めしそうに睨まれる。

「だって…」
「あんなヘマはもうしねぇよ…」

半年前にバイク事故に遭った。事故った時は死ぬ程の酷いものだったらしい。それでも全治半年を3ヶ月で治した。
目が醒めたときに幸村の渾身の一撃の方が酷かったのではないかと、今では思う程、呆気なかった。

今日は半年ぶりにバイクに乗る。

「嫌か…?」
「そんなのっ……言えないでござる」

幸村が言えないのを知っていてそんなことを聞く自分は最低な男だと思う。
幸村は俺がどれ程バイクが好きだか知っているから。
「幸村…」
「え……んっ…」

俺は幸村の顎を掬い上を向かせ唇を塞ぐ。そしてもう片方の手で例のバイクのハンドルにかけてあった物をとる。そしてそれをキスを終え吃驚する幸村の頭に被せた。

「これ、お前のだぞ」
「え、なんでござるか…ヘルメット…」

紅を基調としたポップなデザインのヘルメット。要するに女用みたいな感じだけど、幸村に似合うと思って作ってもらった。
特別に作ったんだと言うと、吃驚したようにヘルメットと俺を交互に見る。
その小動物見たいな動作に笑った。

「お前を後ろに乗っけるんだから、絶対に事故ったり無茶は出来ねぇよな…」
「っ…」

幸村はヘルメットを被り直し俺の胸へとタックルをかましてきた。些かヘルメットの固さと衝撃に変な声を洩らしながらも幸村を抱き留める。

「格好良すぎるでござる…」
「かっこいいだろ…あたりめぇだ」


もう一人になんて

してやらない!




>>現代で親幸!大好きなんだ!親幸!←
でも書けないんだ!
親ちゃんの命日だから、シリアスとか昔のこと覚えてる現パロ書こうと思いましたが、それはまた!←
親ちゃんは幸のこと甘やかせて女の子的な扱いしてれば良い。それに毎度怒れば良いよ幸村←
幸村は親ちゃん大好きでいればいい(^q^)
親ちゃんは幸村愛してればいい(^q^)←



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