2010/01/06 15:29

*脱獄後、捏造




一緒にいたら…僕…迷惑じゃないですか?

そう聞いたらキッと睨まれて勘違いしたコマネチが、ああーんと僕の頭の上で鳴いた。
キレネンコさんはと言うと何事もなかったように雑誌に目を向けた。
僕はコマネチを頭から退けようとしたけど、既にもういなかった。
後ろを振り向くと、子どもの形のレニングラードがコマネチを握り締めんばかりに手に持って、小さく、「外」とだけ言って部屋を出てしまった。

「…気をつけてね」

聞こえたかは分からないけど一応言わないと、本当に危ないから。

小さなアパートを借りた。もう何件目の家だろうか。そんな小さな部屋のソファーに座って、見てもいないテレビをただ見つめる。

「…解りきったこと聞くんじゃねーよ」

いきなりそんな言葉を投げられたと思ったらテレビを消された。ゆっくりと横を向いたら凄く不機嫌そうなキレネンコさんがこっちを見てた。
ビクッと身体を震わせて少しキレネンコさんから距離をとると、ズイッと間合いを取られた。

両手をひっつかまれてキスされそうになったのを咄嗟に顔を横にして拒否してしまった。それからは早かった。
ソファーに押し倒されて服の上から胸の頂を押し潰されてピリリとした痛みが走って声をあげてしまった。それがなんだか嫌で口を手で覆った。

「聞かせろよ…お前…俺の下僕だろ?」

薄々わかってはいたが、そう面と向かって言われると何だか目頭が熱くなってきて今にも涙が溢れてしまいそうになった。だから唇を噛んで両手で顔を覆った。
そしたら舌打ちされて服を捲りあげられて胸の突起の淡く色付いたところごと食まれた。
鼻に抜ける声を出して喉を反らせると喉仏をグリグリと指で押され、涙が溢れた。

「ひっ…や…やぁ」
「お前…痛くされると…本当によがるよな…淫乱が」

冷たい響きが耳に突き刺さって嗚咽を漏らす。こんな酷いこと言われたって、キレネンコさんが好きなんだからもうどうしようもない。

「お前はっ…」
「…へ…」

いきなりギュッと抱き締められて目を見開いた。ボヤけた天井が見えて少し目線をずらすとキレネンコさんの頭が見えた。

「…役にもたたねぇお前を側に置いてんだ…分からねぇなんて…ふざけるな」

絞り出すような、どこか必死な声。だと思ったのは自分の思い違いだろう。
しばらく何を言われたかもどうしていいかも分からなかったので、一先ず、ポヤリとキレネンコさんを見つめた。

「…?」
「……」

僕の視線に気づいたキレネンコさんはまた舌打ちをして、僕の顎を長い指で固定して貪るような口付けをしてきた。
食べられるんじゃないかってぐらい深く深く。勝手に絡めとられては吸われる舌がピリピリと甘い痺れに麻痺してきた頃には口が唾液でべたべたでボンヤリとキレネンコさんを見上げることしかできなくて、嗚呼酸欠ってこういうことかな?なんて、暢気に考えてたら、また唇に犯された。

「んっん…ンゥッ…はっ…ぁ…あぅ…」
「…俺は迷惑だと思う奴を側に置く気はないし、キスだって…好かない奴とはしねぇ…」

鼻を擦り付ける様な距離で、キレネンコさんのあの鋭い相貌とは焦点が合わないけれど、何故だか嬉しくて嬉しくてでも涙が溢れてきて、ふにゃりと笑って、自分からキレネンコさんに触れるだけのキスをした。

「…大好きです…キレネンコさんっ」

そう言ったらニヤリと上げた口角がみえて、またキスをしてくれた。





kiss me!!




>>久々更新ぐだぐだですみません。
前に書いてたやつをアップしわすれていて…まとまってないまま放置状態でした(__)

ウサビは好きなんですが、あまりまとまって書けなくて、お待ちしてくださっている方には本当に申し訳ないです。
差し歯〜の続きも近々アップできたらと思ってます!
ウサビはなにやらいつもやらしいような展開になってしまう(^q^)
キレネンコの所為だな(^q^)←
今度はキルネンコだしたいです(^-^)/



竜弥

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