「ああ、マズい!」

「はいはい、どうせマズいですよ」

「褒めているんだがなあ」

例の私のお茶を飲みながらそう言って、星月先生はにっこりと笑う。なんとも様になる、お美しいことだ。でも質が悪い。彼がそんな風に笑えば、単純な私はあっと言う間に機嫌をよくする。
だって仕方がない、とても好きなんだもの!

「ん?夜久、顔が赤いぞ」

「気のせいです!」

「そうか?」

「そうです!」

「どれ」

「、ひゃ!」

ぐい、と急に近づけられた顔にびっくりして動けなくなる。
こんなに近い、学校なのに!

「せ、先生!近いです!」

「いいだろう、別に。恋人同士なんだから」

「でも、学校なんですから!」

「はは、いつかもこんなやり取りをしたな」

そう言って先生は身を引いた。意外と素直に退いてくれてほっとする。先生といるとただでさえどきどきしてしまって大変なのに、これじゃあいつか死んでしまいそうで、私はそっと火照った頬に触れた。

「やっぱり顔は赤いな」

「もう、先生のせいですよ」

「ほう、俺のせいか。なら責任をとってやらないとな?」

「え、わ!」

今度は抱きしめられた。先生の腕の中に私はすっぽりと収まってしまう。

「わ、わ、先生!」

「はいはい、少し大人しくしなさい」

そうたしなめられて、私は反射的に口を噤んだ。
ああ、もう、先生、近いです!死んじゃいます!勘弁して!
ぐるぐる、そんなことが頭をめぐる。きっと顔はさっきより真っ赤だろう。先生の顔がそっと耳元に寄せられるのを感じて、たまらなくなる。とっても幸せなんだけど、逃げ出したくなってしまう。
そんな私の様子など露ほども気にせず、先生はそっと囁いた。

「夜久、」

「は…はい…」

「     」

囁かれた言葉は、2人だけの秘密なのです。







甘々ってなあに(^q^)
最後は単に例のリア充ワードを打つ気力が無かったの




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