私の理想の夢小説は『千と千尋』

2014/03/17 02:11

主人公のキャラ設定とか、読者の感情移入とかそんな話なので、本当は書かないほうがよかったかな?と、書いた後ちょっと後悔したので、もうワンクッション置きます。

三柱の考えが、この下を反転してまで読みたい方はどうぞ。


まず私の理想ですが

1.主人公が相手(恋愛、その他特別な感情の対象)にとって特別な存在たりうる設定(過去)がある。
2.かつ読み手が主人公に感情移入しやすい。
3.ストーリーが面白い。

の3点です。

1をあまり盛り込みすぎると、2の実現が難しくなります。(私が、特殊な設定を盛り込むことは、「自分がなりきる」感情移入よりも、主人公と読み手の乖離を引き起こすと考えているため)

2を意識しすぎると3が難しくなります。(キャラをスタンダードな人柄にし過ぎると、話が動かしにくくなる。あと個人的にどんでん返しが好きなので)

3はそもそもが難しい。

では、この三点と『千と千尋』を比較します。

3はクリアーです(個人的にジブ.リNo1)

1については、千尋には昔、「川で溺れる」という過去(設定)によってハクと会っています。

2については、『千と千尋』は、制作者サイドが「普通の女の子たち」にいかにして主人公に素直に感情移入できるようにするか、を気にして作られた作品であり、初期千尋の「普通の現代っ子ぷり」は観たらなんとなくわかると思います。

3はもう技量の問題ととして置いといて、1と2の問題に私はいつも注目します。

というか、もうこの記事で言おうとしたことの8割は

「夢小説として成り立たせるための、感情移入とキャラ設定のバランス」って難しいよね!!

です。
これ言うためにどんだけ文字数掛けてんだよ……

暗に、千と千尋は夢小説っぽい構成だとも言ってます。


あのアニメでは、千尋の「幼いころ、川で溺れた経験」という特殊な設定を、物語のラストの方で明かすことによって1と2を同時に実現しているんだと思います。

まず見る側をとことん千尋に感情移入させてから明かす、という形式で。

その他いろいろ書こうかと思ったけど、こういう考えぶちまける前に夢書く方が大事だって気づいたのでここまでにします。



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