融けていけ

寒空と、折れそうに細い枝ばかりの木々。

その合間を一羽の兎が跳び跳ねていく。

一路、たった一人の少女が眠る、小さな、小さな、小山を目指して。



あのね…

今も僕は、貴女を思うわ。

ずっと、ずっと。

大好きなのだもの。


(世界のはかなさ、美酒を捧げて‥)


そして、貴女は世界と融け合うの。

‐おわり‐


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