雪の中で、最期の一息を聞いた。
よく利く耳が、貴女の最期を捉えてしまった。
悲しかったのに、不思議と涙も、声も何もかもが凍りついたように出なかったの。
ほうき星が、雪の降る夜空を駆け抜けていく。
『まるで貴女の様だね』
そう独白してみたりしても、虚しくなるばかりで。
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