―――碧空高等学校―――







「碧空高等学校(あおそらこうとうがっこう)」は私立

遅刻や無断欠席
無断欠席した日には、教頭や学校長から直々に電話が来る始末
とにかく、校則が厳しい学校で有名な所。

可愛、かっこいい制服も
売りの一つで
女子のスカート(リボン、ネクタイ)は薄いピンク基本の赤チェックか青チェックどちらかが選べる
男子のズボン(ネクタイ)は、薄い青基本の
緑チェックか青チェックどちらかが選べるようになっていて

ブレザーは青に近い茶色
女子も同じ
シャツや、カーディガンは自分で決めてOK!

不思議な事に頭髪や
制服の着崩しは別に校則には入っていない
校長が言うに

「10代しか出来ない
ファッションを子供達から取ってしまってどうするんだ!」
…だそうだ

だが、今の校長がこの一言を言うまでは
制服の校則も厳しかった
女子で言えば、スカート丈は膝が見えたら駄目だとか
ブレザーのボタンは締めろだとか
ネクタイは緩めるなとか
男子のズボンは、くるぶしにかかる程度まで
等々…まだまだ有るが
多すぎて面倒になるくらい…

この校則を変えてくれた校長はとても皆に慕われている

そして、碧空高等学校は文武両道
部活も幅広く揃っている
お手玉部を入学して見た時は流石に僕も笑った。

運動部で言えば
サッカー、バスケット、バレー無難なものから
乗馬、タップダンス、
ヨガ何てのも…

文化部で言えば
無難なものを除けば
碧空高等学校研究部などがある

卒業した後の大学・就職
有名な場所が多いんだ
就職率も高い

校則は厳しいが毎年毎年
受験の倍率が上がっている

僕の目当ては
厳しい校則でも
かっこいい制服でも
面白い部活でもない

僕の目当ては
委員会だ。

碧空学校の委員会は四つに分かれていて

●碧空高等学校委員会
●生徒会
●碧空高等学校文化祭委員会
●その他…保健委員会や体育委員会などがこっちに入る

普通の学校と違うのが
碧空の常識だ。

「碧空高等学校委員会」が
僕の目当て

生徒会は地位が
碧空高等学校委員会より一つ低い

生徒会は委員会をまとめる長で
僕の目当ての委員会は
委員会、部活、学校を束ね
尚且つ、学校新聞、文武新聞やポスターを作ったりしている
簡単に言えば、この学校を取りまとめる役処

僕は此処に入りたかったんだ
今でも思い出す。
入学する前、文化祭を見に行った時の
忙しそうな先輩達
でもとても楽しんでいる表情

僕にはそれが印象に強く強く残った…

「この学校に入ろう」

輝く先輩達の下で
僕も…一緒に働こう…
って――――
















――――そして今に至る

「ごっ…ごめんなさい!
あれ?…間に合った?」

勢いよく教室の扉を開けると
今まで雑談をしていた面々が
一斉に僕の方に向く

そして口々にみんな言うんだ

「輝翔は遅刻をする奴じゃないだろ」

「大丈夫!
後、五分あるから」

「碧空委員長が遅刻じゃ示しがつかないっしょ」

慌てて時計に目をやれば
授業開始五分前…

「よかった〜〜」

高校入って無遅刻無欠席の記録がなくなるところだった

そう思っていたら
鐘がなった
それと同時に生物学の先生が入ってくる

「巫(かんなぎ)お前今日
日直だから」

「え、でも今日は…」

僕の日直の日は
明後日の筈…

先生はチョークを持つと
「日直」と書かれていたところに
「巫 輝翔」と書いた。

「いや、今日な日直だった清水が休みなんだ
だから、碧空委員長のお前に頼もうかと」

「そう言う事なら」

別に大変な仕事じゃないし
今日は委員会もないだろうから
そう思って、僕は日直の仕事を受け入れた。


そう
僕は、無事に碧空高等学校に入学し
碧空高等学校委員会に入って
見事、碧空高等学校委員会、略して
「碧空委員長」という肩書きをもらった
とても僕の人生は充実している物だ。

そして、忙しい中
文武両道を勤めて見ようと
部活にも入っていた
ブラスバンド部やサッカー部にも興味はあったが
「今しか出来ない事」を優先して
「演劇部」に入った

やはりこれはこれで
うまく学校方針に則り
生活出来ている
毎日楽しい。





















だからこそ
この平凡を壊さないように
僕は必死だったんだ…













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