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武装警察真選組
反乱分子を即時処分する対テロ用特殊部隊のことである。
局長である近藤勲を中心に活動中。最近では数々と攘夷党を処罰しているが、処罰時のやり方が荒々しく、あまり評判は良くない。また、人相もなんとなくあっち系な人物が多いためチンピラ警察とも呼ばれることも多々ある。
>大江戸新聞一部記事より引用
「浅川椿、女、歳は18、昨日武州から江戸に上京。道に迷ったところで攘夷浪士に遭遇、それで追いかけられて、いざこざ、そして今にいたると…間違い無いか?」
『ないです…』
そして今まさに、そのチンピラどもに事情聴取をうけている椿であった。
「補導、公務執行妨害、近所迷惑、窃盗、…あと、よくもまぁ廃刀令のご時世に刀を所持したな。」
『公務執行妨害って!…わ、私が何したって言うんですか!!!よけいに罪をくっつけないでくださいよ!!!』
椿は侵害だとでも言うように食ってかかる。今ある勇気を十二分に出して、目の前で瞳孔全開で睨んでくる人に講義した。
「オメェ…あんなアブネー戦い方しやがって何がやってませんだ。どれだけお前がぶっ飛ばした浪士を俺がぎりぎりでよけたと思ってるんだコラ。」
『あぁ…あれはあなたが私の投げた方の真下にいたのが悪い。』
「テメェ…。」
あれはあからさまに悪意があっただろうが!!!と机をバンッと叩く。
あ、やっちまったぜ!こうゆう場合はだいたい怒らせないのが妥当なのだが椿はどうやら鬼副長さんを怒らせてしまったようだ。もう一度いいます。やっちまったぜ!
今にも腰にある刀を抜きそうな勢いの副長さんを、戸口の近くに寄りかかっている人が止めた。
え?ゴリラ?
「やめろトシ。このぐらいの年の子にはそういう物言いだと逆に反発しちまうぞ。」
あれ?喋ってるし人語も分かるゴリラだ。今まで何も言わずに部屋の端の方にいたゴリラさんは副長さんのところまで来る。
「…こういうガキには世の中の厳しさをちゃんと教えなきゃいけねぇんだよ。」
と副長さんが苦虫を噛んだような顔でこちらを睨む。
は?刀で脅すのが大人なやり方なんですか?という思いは火に油を注ぎそうなので言わないでおいた。私の方がよっぽど大人じゃない??というかこのゴリラさんは一体誰なんだ。
「まぁトシ、俺が手本を見せてやるから見ていなさい。」
いかにも俺イケてね?みたいな感じでるつかつかゴリさんが靴音を鳴らして近づいて来た。ちょっ、来ないで!何か動物が迫ってくるような威圧感がハンパないから!!!
ゴリさんは椿がそんなことを思っているとは知らず、机を挟んで椿の前に来た
「悪いねぇ俺たちは仕事柄ピリピリしててねそれで…
"ちゅど―――――――――ん"
んあ?」
爆風と煙が部屋全体を一気に包み込んだ。
あぁ!!!取調室の扉がご臨終なさった!!!鉄製の頑丈そうな扉は吹っ飛び椿の目の前に鈍い音をたてて落ちてきた。あ、あぶねー…。
「近藤さぁんいやすかぃ?そして土方コノヤローは死にやしたかぃ?」
いきなりの爆発音と副長さんでもさっきのゴリさんでもない声にに椿は身構えた。すると煙の中から栗色の髪の毛をなびかせて何事も無かったかのように自分と同い年ぐらいの少年は颯爽と現れた。
「総悟テメェェェェェェっっ!!!」
まだ煙が室内に漂う中、呑気な声を出して入ってきた少年に、土方はキレて抜刀。少年に襲いかる。
「チッ、生きてやがったか…近藤さん報告書できやしたぜぇい。」
「おぉ!早かったな総悟!」
少年は振り下ろされた刀をさらりと交わし、今まであったことが無かったかのように物事が進む。
ゴリさん…じゃなく近藤さん?という人は自分の髪がナイスなアフロヘアーになっているのは気づいているのだろうか??…あれ?近藤??
「待てぇい!!近藤さんっっ!!いいのかこのくだりスルーしてっっ!!!」
今度は近藤に詰め寄りあーだこーだ言い始めた土方であったが、一人だけ騒いでいるので何だかかわいそうに見える…。うわぁ…浮いちゃってるぅ…。
「土方さんはいちいち気にしすぎでさぁ。見てみなせぇ連れてきたこいつだって冷静ですぜぇい…第一うるさいんでさぁ。」
くい、と親指を少年はこちらに向ける。そして「お前もだろぃ?」と同意を求められたが自分は苦笑いが精一杯だ。
「よしっっ!!外に出ろやテメェ!!!」
二人は取調室の中でドンぱちし始めた。外出るって行ったのにここでやるなやっっ!!と叫びたいがとばっちりを食らうのも面倒なので今回はあえてスル―だ。
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